例文・使い方一覧でみる「苦衷」の意味

...彼女は苦衷を抱えているようだ... 彼女は苦衷を抱えているようだの読み方

...身を乞食にやつして故郷に歸る小生の苦衷御察し被下度... 身を乞食にやつして故郷に歸る小生の苦衷御察し被下度の読み方
石川啄木「葉書」

...一番うれしそうでした……」それは正造の苦衷をなぐさめようとする惻隠の響であった...
大鹿卓「渡良瀬川」

...しかも万策つきた与八はせめて苦衷を正造に訴えんものと... しかも万策つきた与八はせめて苦衷を正造に訴えんものとの読み方
大鹿卓「渡良瀬川」

...さんざん悪口を言って来た僕の苦衷のほどを... さんざん悪口を言って来た僕の苦衷のほどをの読み方
太宰治「パンドラの匣」

...はじめて先生の苦衷（くちゅう）のほどを察した... はじめて先生の苦衷のほどを察したの読み方
太宰治「不審庵」

...むしろ彼の苦衷（くちゅう）を了（りょう）するの禁ずる能（あた）はざるを覚う... むしろ彼の苦衷を了するの禁ずる能はざるを覚うの読み方
徳富蘇峰「吉田松陰」

...度し難き不埒（ふらち）も見て見ぬふりをしておらねばならなかった駒井甚三郎の苦衷というものが... 度し難き不埒も見て見ぬふりをしておらねばならなかった駒井甚三郎の苦衷というものがの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...その苦衷を知ってか知らずにか... その苦衷を知ってか知らずにかの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...大垣伊右衛門の苦衷（くちゅう）は... 大垣伊右衛門の苦衷はの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...お前さんと平田の苦衷（こころ）を察しると... お前さんと平田の苦衷を察しるとの読み方
広津柳浪「今戸心中」

...何一つ新しい発見もせず明日帰ろうという機械技師の苦衷は... 何一つ新しい発見もせず明日帰ろうという機械技師の苦衷はの読み方
横光利一「旅愁」

...その間の苦節苦衷（くちゅう）... その間の苦節苦衷の読み方
吉川英治「黒田如水」

...呉侯に対して皇叔がこのように苦衷（くちゅう）しておられる仔細を... 呉侯に対して皇叔がこのように苦衷しておられる仔細をの読み方
吉川英治「三国志」

...宮方の秘を幕府へ密告した苦衷（くちゅう）の人... 宮方の秘を幕府へ密告した苦衷の人の読み方
吉川英治「私本太平記」

...妹に苦衷（くちゅう）を打ち明けてどこかへ姿でもかくしてもらおうか... 妹に苦衷を打ち明けてどこかへ姿でもかくしてもらおうかの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...何かとご苦衷（くちゅう）のほど... 何かとご苦衷のほどの読み方
吉川英治「源頼朝」

...――千坂兵部殿の苦衷（くちゅう）を買って... ――千坂兵部殿の苦衷を買っての読み方
吉川英治「無宿人国記」

...加山殿の苦衷（くちゅう）もお察しする」羅門のさばきは... 加山殿の苦衷もお察しする」羅門のさばきはの読み方
吉川英治「牢獄の花嫁」

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