...自分には此第二の知慧が苦々しい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...そんな苦々しい思い出ばかりが湧(わ)いてくる...
徳永直 「冬枯れ」
...しかも苦々しい凡庸(ぼんよう)な卑賤(ひせん)なものまでも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...苦々しいこころで...
中井正一 「図書館法を地方の万人の手に」
...これは違った」苦々しい面(かお)をしていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...わざとするように苦々しいものがひっかかる...
中里介山 「大菩薩峠」
...やはりその苦々しい思いで...
中里介山 「大菩薩峠」
...大垣藩の戸田家の方々がそれを聞いて苦々しいことに思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...其時余は此文士は何の爲に罪もない「土」の作家を侮辱するのだらうと思つて苦々しい不愉快を感じた...
長塚節 「土」
...あんな所へ行くのは御嬢さんの損です」苦々しい顔はとうとう持ち切れなくなった...
夏目漱石 「虞美人草」
...私もお絹さんの出歩きを苦々しいとは思いましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いかにも苦々しいと言った調子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...実に苦々しい事で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...併し何處となく苦々しいと云ふ感じは必ずあるだらう...
福澤諭吉 「明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説」
...去りとはまた苦々しい...
二葉亭四迷 「浮雲」
...苦々しい氣持で――失望に蝕(むしば)まれ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...話しながら自分でも苦々しい気がしたが...
山本周五郎 「さぶ」
...苦々しい奴だと思っている筆者を皆して引っぱって...
夢野久作 「ビール会社征伐」
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