...芽ばえに等しい勢力ではどうする事も出来ない...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...芽ばえて来たものぢやないですかね...
太宰治 「お伽草紙」
...芽ばえて來たものぢやないですかね...
太宰治 「お伽草紙」
...少なくともこの方の土には邪悪な植物――呪うべきホップや葡萄が一度も芽ばえ……」論争がこの重大な瞬間に達したその時であつた……いつもきまつて論争の嵐の中で嵐の前ぶれになる男...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「手早い奴」
...粋が芽ばえたのではないかという気がするのである...
寺田寅彦 「映画雑感(※[#ローマ数字7、1-13-27])」
...それはどこかの山から取って来た熊笹(くまざさ)だか藪柑子(やぶこうじ)だかといっしょに偶然くっついて運ばれて来た小さな芽ばえがだんだんに自然に生長したものである...
寺田寅彦 「庭の追憶」
...不幸にして科学の中等教科書は往々にしてそれ自身の本来の目的を裏切って被教育者の中に芽ばえつつある科学者の胚芽(はいが)を殺す場合がありはしないかと思われる...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...そうしてさらに次にきたるべき時代への希望と憧憬(どうけい)といったようなものが封建期の子供らの頭の中に勢いよく芽ばえ始めたのであった...
寺田寅彦 「野球時代」
...ここにも軽い意味において超現実派の芽ばえがあるといえるのである...
中井正一 「美学入門」
...わたくしはその芽ばえを移し植えた...
永井荷風 「枇杷の花」
...芽ばえでないということはございません...
中里介山 「大菩薩峠」
...芽ばえてきたが最後...
平林初之輔 「二人の盲人」
...芽ばえてゆく不断の春の...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...ぱっとした茶色などの混った若芽が芽ばえ出している...
宮本百合子 「九州の東海岸」
...恋しい心の芽ばえていることなどは気恥ずかしくて言い出せなかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あの暗黒期やら暗黒の下から芽ばえてゐるもの...
吉川英治 「折々の記」
...この新しい芽ばえの宗教...
吉川英治 「親鸞」
...春も芽ばえのなんの穢(けが)れにもそまぬ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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