...その子供をお芳が「坊ちゃん」と呼ぶのはお鈴には如何にも気の毒だった...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...お芳は千円の手切れ金を貰い...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...もうすこしいらしてくださいまし」讓の肉体は芳烈にして暖かな呼吸(いき)のつまるような圧迫を感じて動くことができなかった...
田中貢太郎 「蟇の血」
...ひとへに御芳志たるべきと赤手をすってとをし...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...「芳雄ちゃんは下へ行って団扇(うちわ)取って来なさい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...これが――この孤独が芳子に由(よ)って破られた...
田山花袋 「蒲団」
...不図(ふと)、芳子は、「お父様、家では皆な変ることは御座いません?」「うむ、皆な達者じゃ」「母さんも……」「うむ、今度も私が忙しいけえナ、母に来て貰うように言うてじゃったが、矢張、私の方が好いじゃろうと思って……」「兄さんも御達者?」「うむ、あれもこの頃は少し落附いている」かれこれする中に、午飯(ひるめし)の膳が出た...
田山花袋 「蒲団」
...芳太郎は後から追いかけて来た...
徳田秋声 「足迹」
...堯と芳子とを思い違えていた...
豊島与志雄 「生と死との記録」
...齊王芳の世を指せるか...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...芳烈な、或は絢爛な、線と色とが其頃の人々の肌に躍つた...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...宗次郎芳江兄弟の隠れ家を襲う外はありません...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...饗庭芳子が教壇から降りようとすると...
林芙美子 「泣虫小僧」
...芳香にみちた空気を呼吸していた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...芳も私も帶を解きやせんでしたからねえ...
水野仙子 「四十餘日」
...舌一面に燃え上る強烈なウイスキーの芳香(におい)を吹き散らし吹き散らししていたのであった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...芳秋蘭の黄色な帽子の宝石が...
横光利一 「上海」
...いずれにしても芳(かんば)しからず...
吉川英治 「新書太閤記」
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