...藍(あい)の香が芬(ぷん)とする...
泉鏡花 「婦系図」
...今夜は分けて線香の香の芬(ぷん)と立つ...
泉鏡花 「怨霊借用」
...悪臭芬芬たる未決檻中に身を屈める哀れな囚われ人たちだの...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「象を撃つ」
...銅臭芬々たる奴らのことはどうでもいい...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...汚(きた)ない」ネルチンスキイというのは一船遅(おく)れて日本に遠征(えんせい)に来る筈(はず)の芬蘭(フィンランド)の陸上選手監督(かんとく)で...
田中英光 「オリンポスの果実」
...樟脳(しょうのう)の匂いの芬々(ぷんぷん)するなかで...
徳田秋声 「足迹」
...舟の方へ下りて来ると芬(ぷん)と酒の臭(におい)がして...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...悠然対芬菲...
夏目漱石 「草枕」
...集中の詩篇に芬々として居るほどである...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...芬蘭土(フィンランド)の大公爵と自称する...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...我家をめぐる百歩ばかりの庭園は雑草雑木四時芳芬(ほうふん)を吐いて不幸なる貧児を憂鬱(ゆううつ)より救はんとす...
正岡子規 「わが幼時の美感」
...部屋のなかは臭氣芬芬だつたさうだ...
正宗白鳥 「心の故郷」
...初期の漱石の匂いと臭気が芬々(ふんぷん)である...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...追随千里護芳芬...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そのまま臭気芬々たる右手を頭山満氏の前に差出した...
夢野久作 「近世快人伝」
...その膝に両手を支えた芬子さん...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そこで芬夫人はその由来をこの絵巻物に手記して子孫に伝えた……めでたしめでたしというわけだ」「じゃその名文は芬夫人が書いたんですね」「イヤ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...一年振りに帰って来た我家の中でこれも同じく一種の変態性慾に囚(とら)われている処女……義妹(いもうと)の芬氏(ふんし)に引っかけられて美事な背負(しょ)い投げを一本喰わされると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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