...周囲の色とりどりの豊富なご馳走(ちそう)を思うままについばんでいた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...それに使われる色とりどりの砂は一粒も他の色砂と交ることもなく整然と彼の老爺の右の手からこぼれるのである...
上村松園 「砂書きの老人」
...その間を赤青黄紫と色とりどりの紐線(ひもせん)が縦横無尽に引張りまわされているのであった...
海野十三 「人造人間事件」
...そこらの野山を色とりどりに晴やかに粧つた春の眺めは...
薄田泣菫 「独楽園」
...色とりどりの群衆の集まる町か都市かの明るい停車場に今とまったかと思うと...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...色とりどりの彼等の着物をほうり投げ...
太宰治 「駈込み訴え」
...最も濃(こ)い紅(くれない)から最も薄(うす)い黄に至(いた)る色とりどりな葉を見せている...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...色とりどりなぼろが下がっていた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...色とりどりの棒杭に裸かのままで釘附けてゐた...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...色とりどりの服を着た人々が――一人としてはいってきた彼に注意する者はなかった――窓が二つある中くらいの部屋にいっぱいで...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...色とりどりの秋草が目もあやに咲き乱れている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...色とりどりの花を綴(つづ)って飾りたてる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...まぶしい色とりどりの群衆で満員だった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...色とりどりの勝負服が踊りながら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...色とりどりの花が咲き...
牧野富太郎 「植物知識」
...色とりどりの菊の花の着物をきせられた活人形が...
宮本百合子 「菊人形」
...そして我々フランス人は色とりどりの着物を着るのだから(わたしは例外...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...鈴のやうに下つた色とりどりの提灯の影から...
横光利一 「琵琶湖」
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