...「自然人と法人を区別する」といった使い方が一般的...
...「自然人としての魅力」などと使われることがある...
...あるひはこの自然人としての翁こそ實は非常な異色をなすものであるかも知れません...
石川三四郎 「浪」
...自然人間の胸に巣を組まねばならなくなつた...
薄田泣菫 「茶話」
...私どもはただ自然人としての自分のみを見ずして...
高神覚昇 「般若心経講義」
...事象(自然人生)を現象として実験し分析し研究するのは科学者...
種田山頭火 「其中日記」
...複雑な自然人生の中から何らか普遍的な要素を捉(つか)まえていて...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...「天皇は之を総纜する自然人なり」と云い...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...それには南洋の自然人物の絵葉書が幾つも挾んであった...
豊島与志雄 「運命のままに」
...画家や音楽家や俳優などの卵どもであって、ヴァン・ダイク、レンブラント、ベラスケス、ベートーヴェン、などのよく知られてる様子をまねたり、りっぱな画家、りっぱな音楽家、りっぱな労働者、深遠な思想家、快活な好男子、ダニューヴの百姓、自然人、などの役割を演じたりしていた……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この先賢が私の郷邑の自然人事について詠んだ幾多の詩は「春草堂詩鈔」にのせられて残つてゐる...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...自然人手から人手に渡つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本質には自然人的な野生や素朴をもつものなのに...
萩原朔太郎 「小説家の俳句」
...自然人生を趣味的に観照するのである...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...千家元麿は「生れたる子供」「生れたる自然人」だ...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...究め尽せない自然人を...
林芙美子 「瀑布」
...そしてそれは、白樺(しらかば)のように、山のにおいの高い、澄んだ渓流のように作為のない、自然人であった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...この自然人の心にとっては...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...自然人はこの頼るべき力を木や石に...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...自然人としては実に珍しいしめやかさ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??