...元来が非常に自惚れの強いこのお人好のYは...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...ちっとも自惚れていないのだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...自惚(うぬぼ)れて、自惚れて、人がなんと言っても自惚れて、ふと気がついたらわが身は、地下道の隅に横たわり、もはや人間でなくなっているのです...
太宰治 「美男子と煙草」
...」二人きりになると、さちよは、「自惚れちや、だめよ...
太宰治 「火の鳥」
...私は自惚れた...
太宰治 「メリイクリスマス」
...日本人は一般に支那に對して先進者であると云ふことを無反省に自惚れて居る...
橘樸 「支那を識るの途」
...おまはりさんと宿の人々を感心させた(と自惚れる)...
種田山頭火 「行乞記」
...」「なにを自惚れてるんだ...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...困りながらも自惚れてゐたことがある...
中島敦 「かめれおん日記」
...自惚れの強いあなたは...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...自分をひとかどの偉(えら)さまだと自惚れて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...」「竜車――?」「自惚れが強いぞ...
牧野信一 「海路」
...これも修業だと自惚れるわけにはいかなかつた...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...もう少し此方の心は複雑なんだといふやうな途方もない自惚れを感じた...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...「自惚れも好い加減にするが好いわ...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...などと自惚れたりしてゐる...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...未だ青年らしい自惚れを持つてゐて...
牧野信一 「貧しき日録」
...俺はこんな若くて二人も弟子があると自惚れる前に圓朝は...
正岡容 「小説 圓朝」
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