...心臓が息気(いき)苦しいほど時々働きを止めた...
有島武郎 「或る女」
...心臓の工合が少々変調をきたしている...
海野十三 「恐竜島」
...心臓形の青い葉が一面に蔓(はびこ)つてゐる畑を見て...
薄田泣菫 「茶話」
...少しでも心の臓の動きが怪しまれる女は...
薄田泣菫 「独楽園」
...それゆえこの小説の臓腑(ぞうふ)といえば...
太宰治 「玩具」
...これがあながち橘先生ならば住所なんぞなくたってわかるだろうという心臓のせいばかりではなく...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...この選挙演説のように激しい振子運動がふだんからあんまり丈夫でなかった彼の心臓へ致命的に影響したのだと...
谷譲次 「踊る地平線」
...大きな心臓(しんぞう)の鼓動の如く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...心臓が痺れるような思いをして...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...内臓についてるすべてを...
豊島与志雄 「自由人」
...九月半ばに急性腎臓炎となり...
豊島与志雄 「三木清を憶う」
...自分の心臓の鼓動も鐘の波のうねりと共に伸びたり縮んだりするように感ぜられる...
夏目漱石 「琴のそら音」
...臓器はいろいろと処理されるようである...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...彼の肺臓からしぼり出される呼気が喉頭に...
平林初之輔 「二人の盲人」
...鉤の尖端がお前の心臓に突き刺さって...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...○また家鴨を背より二ツに割き頭と臓腑とを取去り塩胡椒を振掛け金網に載せ弱火にて鳥の上へバターを幾度も塗付ながら一時間焼くべし...
村井弦斎 「食道楽」
...心臓にコタエて息が切れたり脈が結滞(けったい)したりするから...
夢野久作 「近世快人伝」
...心臓をつき抜くほど...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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