...五十銭三十銭の村の交際も出来ねえような能なし畜生ならはア...
犬田卯 「おびとき」
...いかさま堂々とした「能なし(ノウバディ)」がお仕着せのモウニングを一着におよび...
谷譲次 「踊る地平線」
...――わたしのやうな能なしが...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...わしは能なしぢや...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...「夫は歌をうたうほかなにひとつ出来ない能なしだし...
久生十蘭 「黒い手帳」
...あたしたち唄もうたえないような能なしばかりで...
久生十蘭 「だいこん」
...能なしと来とるもんで...
火野葦平 「花と龍」
...能なしの役立たずで...
火野葦平 「花と龍」
...能なしの白痴は釣が飯より好きで朝から晩まで池辺にしやがんでゐる癖に雑魚一ぴき持つて帰つた試しがないので...
北條民雄 「白痴」
...厭に生真面目にてれ臭つたやうなあまりに能なし気な思ひで...
牧野信一 「ダニューヴの花嫁」
...途中でかごから抜けさせるような能なし猿ばかりではあるまい...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...おれは能なしだ……』彼は飽くまでも自分を陷れ...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...まぬけで能なしで...
山本周五郎 「青べか物語」
...棟梁(とうりょう)だからえらくって叩き大工だから能なしだなんてこたあねえ...
山本周五郎 「さぶ」
...おらあその中でもいちばん能なしのぐずで...
山本周五郎 「さぶ」
...「おらあぐずでまぬけで能なしだ」とさぶはおののく声で叫んだ...
山本周五郎 「さぶ」
...おれは能なしのぐずだって...
山本周五郎 「さぶ」
...七(おれは能なしだ...
吉川英治 「鬼」
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