...「背恰好も肉付も...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...しかし、私が目を上げるのと、その男が、この格子を閉めるのと殆ど同時でしたから、詳しいことは無論分りませんが、でも、帯の工合(ぐあい)で男だったことは確かです」「で、男だったという外に何か気附いた点はありませんか、背恰好とか、着物の柄とか」「見えたのは腰から下ですから、背恰好は一寸分りませんが、着物は黒いものでした...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...私の逢ったあの少年と寸分の違いもない背恰好容貌...
橘外男 「逗子物語」
...「ええそうなの」と嫂は素直に受けて「ちょうどこのくらいの」と手で背恰好を示しながら...
橘外男 「逗子物語」
...すらりとした背恰好であることが望ましいである...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...帽子も二重廻(にじゅうまわし)も背恰好(せかっこう)も後から見るとまるで同じなんだけれど...
永井荷風 「ひかげの花」
...気のせいか背恰好(せいかっこう)もあれに似たところがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...いよいよ背恰好がそっくりである...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに、背恰好、左足首に骨まで通った切瘡(きりきず)――これは若い頃の悪戯(わるさ)の祟りで、お守りの私がうんと叱られました」「…………」「それに、この井戸を埋めたのは土蔵を建て直した年で、ちょうど七年前、先代の旦那が行方知れずになった年でございます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これは背恰好が兼吉と似ているというだけで何の得るところもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お力と呼ばれたるは中肉の背恰好すらりつとして洗ひ髮の大嶋田に新わらのさわやかさ...
樋口一葉 「にごりえ」
...お力(りき)と呼(よ)ばれたるは中肉(ちうにく)の背恰好(せいかつかう)すらりつとして洗(あら)ひ髮(がみ)の大嶋田(おほしまだ)に新(しん)わらのさわやかさ...
樋口一葉 「にごりえ」
...二人とも普通の背恰好の女ですのに...
夢野久作 「少女地獄」
...どちらも顔付きから智恵や学問や背恰好(せかっこう)...
夢野久作 「白髪小僧」
...ちょうど銀行に金を受取りに行った田中春の背恰好と一致する...
夢野久作 「暗黒公使」
...顔形や背恰好までもかなり違った人間に見せかける事が出来たであろう...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...鮫緒(さめお)の雪踏(せった)をはいている背恰好(せかっこう)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...背恰好(かっこう)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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