...いわばペガサスに悪魔が飛び乗ったようなもんだよ...
有島武郎 「ドモ又の死」
...瀬古 ペガサスの腰ぬけはないぜ...
有島武郎 「ドモ又の死」
...詩神のつばさある馬ペガサスのように...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...天馬ペガサスが天翔ける道を飛來する南歐の詩人を歡迎する其序詩は初め「中央公論」に載つた...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...ペガサス(翼馬)やヒポグリフ(鷲頭怪馬)などに乗った広大な騎者を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...アミエルは、ミゼラブルの雄大なる構想を支配する中心思想を知ろうと思って、三千五百頁のあの大冊を幾度も繰返して読んだ後に、こういうことを言いました、ヴィクトル・ユーゴーは、効果を以てその美学論の中心としているから、作がこれによって煩わされている、然(しか)しヴィクトル・ユーゴーは何という驚くべき言語学的・文学的能力の所有者か――地上及び地下に於ける驚異すべきものを彼は悉(ことごと)く知っている、知っているだけではない、それと親密になっている、たとえば巴里(パリ)の都のことに就いても、あの町々を幾度も幾度も、裏返し、表返して、ちょうど人が自分のポケットの中身をよく知っているように巴里を知っている、彼は夢みる人であると同時に、その夢を支配することを知っている、彼は巧(たく)みに阿片や硫酸から生ずる魔力をよび出しはするが、それの術中に陥ったためしがない彼は発狂をも自分のならした獣の一匹として取扱うことを知っている、ペガサスでも、夢魔でも、ヒポクリッフでも、キミイラでも、同じような冷静な手綱(たづな)を以て乗り廻している、一種の心理的現象としても彼ほど興味ある存在はあまりない、ヴィクトル・ユーゴーは硫酸を以て絵画を描き、電光を以てこれを照らしている、彼は読者を魅惑し、説得するというよりは、これを聾(ろう)せしめ、これを盲せしめ、そうして幻惑せしめている、力もここまで進んで来れば、これは一種の魔力である、要するに彼の嗜好(しこう)は壮大ということにあり、彼の瑕瑾(かきん)は過度ということにある――アミエルはこういうようなことを言っているのでありますが、私は、大菩薩峠の著者に就いてはなお以上のことが言えると思うのです」「それは私の知らないことだ、わたしは大菩薩峠なるものを読んでいない」声明学(しょうみょうがく)の博士は、季麿秀才の感情に走るを制するかのように、その論鋒をおさえて、「私にこういう経験があるのです、私が若い頃、宮中に勤める身でありまして、ここの上人(しょうにん)に就いて声明学を研究しようと思って、京都の今出川から、毎日毎夜、ここへ通いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕のペガサスではなかったか! 全能の愛のために...
牧野信一 「ゼーロン」
...いつかは天空のペガサスを連想せずには居られない花やかな畏怖に駆られて来るのであつた...
牧野信一 「夜見の巻」
...やがては恵みに富んだペガサスの頭上には...
牧野信一 「夜見の巻」
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