例文・使い方一覧でみる「聾する」の意味

...耳を聾する許りの騷擾（さわぎ）が... 耳を聾する許りの騷擾がの読み方
石川啄木「足跡」

...平生耳を聾する様な喧騒（さわぎ）に充ちてるのとで... 平生耳を聾する様な喧騒に充ちてるのとでの読み方
石川啄木「鳥影」

...建物が大きいのと平生耳を聾する樣な喧騷に充ちてるのとで... 建物が大きいのと平生耳を聾する樣な喧騷に充ちてるのとでの読み方
石川啄木「鳥影」

...耳を聾する許りな蟲の聲を漂はせて... 耳を聾する許りな蟲の聲を漂はせての読み方
石川啄木「天鵞絨」

...耳を聾するばかりに続けられた... 耳を聾するばかりに続けられたの読み方
江戸川乱歩「踊る一寸法師」

...湯川の水の音は耳を聾するようである... 湯川の水の音は耳を聾するようであるの読み方
大下藤次郎「白峰の麓」

...耳を聾する響き... 耳を聾する響きの読み方
林不忘「安重根」

...耳を聾する下駄の音です... 耳を聾する下駄の音ですの読み方
谷譲次「踊る地平線」

...耳を聾するばかりの長い雷鳴がそれにつづいた... 耳を聾するばかりの長い雷鳴がそれにつづいたの読み方
アントン・チェーホフ　Anton Chekhov 神西清訳「決闘」

...耳を聾する亂調に入興ありたる擧動（ふるまひ）やお竹つらつら思ふ樣こは夕暮を酒にして主人（あるじ）の笑を見んと也忠義ぶりなる店の子が賢かりける可笑しさよ... 耳を聾する亂調に入興ありたる擧動やお竹つらつら思ふ樣こは夕暮を酒にして主人の笑を見んと也忠義ぶりなる店の子が賢かりける可笑しさよの読み方
萩原朔太郎「煤掃」

...絃歌耳を聾する如し... 絃歌耳を聾する如しの読み方
羽田亨「聚樂廻り」

...耳を聾するような楽の音とともに夜もすがら輝きわたっている... 耳を聾するような楽の音とともに夜もすがら輝きわたっているの読み方
ニコライ・ゴーゴリ　Nikolai Vasilievitch Gogolj（Николай　Васильевич　Гоголь）平井肇訳「死せる魂」

...あたりを聾するばかりの騒音を立ててゐた... あたりを聾するばかりの騒音を立ててゐたの読み方
ニコライ・ゴーゴリ　Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳「ディカーニカ近郷夜話　前篇」

...耳を聾する音楽が始まる... 耳を聾する音楽が始まるの読み方
林不忘「若き日の成吉思汗」

...耳を聾するようなとどろきである... 耳を聾するようなとどろきであるの読み方
トオマス・マン　Thomas Mann 実吉捷郎訳「トリスタン」

...その下草の間で耳を聾するばかりガチャガチャが鳴いた... その下草の間で耳を聾するばかりガチャガチャが鳴いたの読み方
宮本百合子「からたち」

...耳を聾する天来の声を... 耳を聾する天来の声をの読み方
宮本百合子「獄中への手紙」

...人どおりのまったく絶えたこの径には蝉しぐれが降りしきって聾するばかりのかしましさのゆえか辺りの寂けさがひとしお澄んで感じとられる...
矢田津世子「※［＃「やまいだれ＋句」、第4水準2-81-44］女抄録」