...まだ一度も莫迦(ばか)だと思ふ君子に、聡なるかな、明なるかななどと云つたことはない...
芥川龍之介 「佐藤春夫氏」
...△ オレの妻のナマエ(既に古い過去においてオレの AMOUREUSE は斯くの如く聡明である)視覚のナマエの通路は設けよ...
李箱 「線に関する覚書7」
...僧都 はあ、いや、御聡明なる若様...
泉鏡花 「海神別荘」
...むしろ時代が進んでいるだけ初代よりも聡明で...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...聡明(そうめい)に越したことはない...
太宰治 「困惑の弁」
...「あなたは今まで私が出逢った最も聡明なそしてまた最も潔白な方であると考えます」師父ブラウンは生粋のイギリス人であった...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...なんらの弁駁(べんばく)をもなさないで創作しつづけることだと考えるだけの聡明(そうめい)さを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その聡明さについては...
野村胡堂 「楽聖物語」
...それでもやはり切支丹邪宗門で火焙りにならなければ済まないでしょうか」お雪は聡明で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「何という聡明(そうめい)な女だろう」と...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...聡明(そうめい)な男女が熱を内に包んで別れの言葉をかわしたのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...沈著で、剛毅で、聡慧で、物の相談が好く出来、女共に悦ばれて、勢力のあったのはイアソンだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...第一の夫人マドレエヌの聡明貞淑な性格が善く活躍して居るのと...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...聡明(そうめい)だし...
吉川英治 「江戸三国志」
...それには聡明も失った...
吉川英治 「私本太平記」
...聡明そうな唇締(くちじ)まりを...
吉川英治 「新書太閤記」
...蘭丸の聡明(そうめい)は衆をしのいでいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...その聡明において...
吉川英治 「親鸞」
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