...家中(いえじゅう)の物音にでも聞き入るように...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...じっと聞き入るより途(みち)はなかった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...一同だまって聞き入る...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...たとえばわれわれは音楽を聞きながら目を閉じて聞き入る場合がある...
寺田寅彦 「耳と目」
...僕は何かに聞き入るような心持でいたので...
豊島与志雄 「好意」
...田原さんはその暑さに聞き入るようにして茶の間に坐っていたが...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...この尺八の音に聞き入る...
中里介山 「大菩薩峠」
...心静かに聞き入る姿は...
野村胡堂 「胡堂百話」
...幸右衞門は口を開いて聞き入るばかりです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その言葉を聞き入るような迂濶な真似をする...
久生十蘭 「南極記」
...呻きつつ聞き入る...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...何にも換えがたく聞き入るのだった...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...雑木林に彳(たたず)んで小鳥の歌に聞き入るとき...
三木清 「語られざる哲学」
...軽いこのような話に聞き入る自分をまだ結婚の資格はないものと考えた...
横光利一 「旅愁」
...数十将におさしずあらせられたように承りました」聞き入る光秀の耳はその眸とともに...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただただ聞き入るのみだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...聞き入るのであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...こと新しく聞き入るのであった...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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