...さらに翻って身を第三者の位地において側面から観察すると...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...翻ってその下に働く人の身の上を思い合せて御覧なさい...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...翻って文学の世界に眼を転じて...
寺田寅彦 「科学と文学」
...その結果は研究者の増加を促し翻っては一国の学術研究熱を鼓吹することになるであろう...
寺田寅彦 「学位について」
...この迷信を笑う西鶴の態度は翻って色々の暴露記事となるのは当然の成行きであろう...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...それを意識した今日から翻ってよくよく考えてみると...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...翻って従来の決定派の物理学について考えてみても一度肉眼的領域を通り越して分子原子電子の世界に入ればもはやすべての事がらは統計的...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...その上には小さな旗が翻っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...山風に翻っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...そこで、前途は渺茫(びょうぼう)たる海原(うなばら)へ船を乗り入れて行くような感じもしないではないが、翻って見ると、秩父の連峰、かりに名づけて武蔵アルプスの屏風(びょうぶ)が、笑顔を以て送るが如くたたずんでいる...
中里介山 「大菩薩峠」
...翻って受け納める兵馬ではありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...近くのパンの木の葉という葉が残らず白い裏を見せて翻っている...
中島敦 「環礁」
...執念のように翻っているのは...
久生十蘭 「南極記」
...また翻って考えてみると...
穂積陳重 「法窓夜話」
...新興芸術派といふ旗が花々しく翻ってゐる頃であった...
牧野信一 「喧嘩咄」
...そして翻って考えるとき...
三木清 「自己を中心に」
...そこで翻って主体とか自覚とかの意味を考えてみなければならぬ...
三木清 「哲学入門」
...翻って今も不用意に...
柳田國男 「夢と文芸」
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