...亦相次いで翕然として来り従ひ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...俄に目覚めたように翕然(きゅうぜん)として皆文学に奔(はし)った...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...天下の青年は翕然(きゅうぜん)として文学の冒険に志ざした...
内田魯庵 「四十年前」
...十字架のかかった翕(きゅう)が真二つにわれて...
海野十三 「少年探偵長」
...翕然として内地雑居反対に赴かしめた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...よれからむ生皮(いきがは)の帆布は翕然(きふぜん)としてひとつの怪像となる...
大手拓次 「藍色の蟇」
...人相見のやからが翕然(きゅうぜん)と集合して来て...
谷譲次 「踊る地平線」
...翕然(きゅうぜん)として宗教の門へ向って集中されつつあるのが事実で...
戸坂潤 「技術の哲学」
...翕然として之に趣くに至るといふ責任の一半は...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...それもそのはずさ昔は一人えらい人があれば天下翕然(きゅうぜん)としてその旗下にあつまるのだから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...天下翕然(きゅうぜん)としてモーツァルトを惜しみ...
野村胡堂 「楽聖物語」
...高等なる文物が翕然として流れ込むことゝなつた...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...天下翕然(きふぜん)として一中心に集り...
福沢諭吉 「帝室論」
...その後多くの学者は皆翕然(きゅうぜん)としてその説に雷同し...
牧野富太郎 「植物記」
...大学者の蘭山がそういうのだから間違いは無いと尊重してそれから後の学者は翕然(きゅうぜん)として今日に至るもなおその学説を本当ダと思い...
牧野富太郎 「植物記」
...学者は皆翕然(きゅうぜん)としてこれに従うたのである...
牧野富太郎 「植物記」
......
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...筑前にて候といわぬばかりな……」翕然(きゅうぜん)として...
吉川英治 「新書太閤記」
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