...彼女の指には色鮮やかな糸が纏繞してあった...
...弟がヘビに纏繞されてしまったらしく、救急車を呼んだ...
...仕事の失敗が頭の中でぐるぐると纏繞して、夜も眠れなかった...
...編み物が得意な祖母は、毛糸を細く纏繞して美しい模様を作り上げた...
...春の嵐で庭の木々が纏繞して、庭の景色が一変した...
...須らく無限に支派して螺形に纏繞する所の者たらざるべからざれば也...
内藤湖南 「學變臆説」
...根茎が纏繞(てんじょう)植物のように絡み合っている薄暗い岸に上陸し...
久生十蘭 「地底獣国」
...共にその蔓が左巻きをしている纏繞藤本で...
牧野富太郎 「アケビ」
...不思議に情緒に纏繞してくるやり方で...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...嫋嫋とした詩語の纏繞性は...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...一朝纏繞困長藤...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此間貧窮は例に依つて柏軒に纏繞(てんげう)してゐたらしい...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これが弥(いよいよ)筆端に纏繞(てんじょう)して...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その他の索溝(さっこう)相交(あいまじ)って纏繞(てんじょう)せり...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...蔓(つる)がうねうねとからまりついて解き難い纏繞(てんにょう)の相を見せる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...葛藤が葛藤を纏繞しつつ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...葛藤を纏繞する枝葉華果(しようけか)ありて回互不回互(ういごふういご)なるがゆゑに...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...その力のゆえに葛藤を纏繞する枝や葉や花や果があって...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...それは矛盾の纏繞を通じて伸びて行く...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...その力のゆえに否定の纏繞たる論争においてイデーの自己還帰が見られるのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...「葛藤纏繞の上に於て無礙(むげ)なる道著現成す...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...古仏の葛藤纏繞葛藤の句夢にも見ざる故なり...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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