例文・使い方一覧でみる「繰り言」の意味

...」こんな繰り言を千代子が云ふのを... 」こんな繰り言を千代子が云ふのをの読み方
岩野泡鳴「泡鳴五部作」

...その惡い報（むく）いが子や孫にまでも來たのだと云ふやうな繰り言を聽かせられながらも... その惡い報いが子や孫にまでも來たのだと云ふやうな繰り言を聽かせられながらもの読み方
岩野泡鳴「泡鳴五部作」

...この女々（めめ）しい繰り言とも見えるものが... この女々しい繰り言とも見えるものがの読み方
江戸川乱歩「恐ろしき錯誤」

...老いの繰り言という奴だ... 老いの繰り言という奴だの読み方
太宰治「新ハムレット」

...ただ女々しい兄の繰り言と... ただ女々しい兄の繰り言との読み方
橘外男「グリュックスブルグ王室異聞」

...そう……老人の繰り言だ... そう……老人の繰り言だの読み方
アントン・チェーホフ　Anton Chekhov 神西清訳「妻」

...そんなくだらぬ繰り言ばっかり言ってるよりも... そんなくだらぬ繰り言ばっかり言ってるよりもの読み方
徳冨蘆花「小説　不如帰」

...そこで聊（いささ）か劇に就いての繰り言をこの機会に少々並べて後日の記念に備えて置きたいものだと思う... そこで聊か劇に就いての繰り言をこの機会に少々並べて後日の記念に備えて置きたいものだと思うの読み方
中里介山「生前身後の事」

...愚痴やら繰り言やらを聞いた平次は... 愚痴やら繰り言やらを聞いた平次はの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...いつも罵倒していた「老耄（おいぼ）れの繰り言」を... いつも罵倒していた「老耄れの繰り言」をの読み方
原口統三「二十歳のエチュード」

...愛情の繰り言が聞こえたが... 愛情の繰り言が聞こえたがの読み方
フレッド・Ｍ・ホワイト　Fred M. White 奥増夫訳「諜報部」

...新郎新婦」こんな狂気の繰り言がニュートン・ムーアの脳にこびりついたのはガタゴト突っ走る長距離鉄道のせい...
フレッド・Ｍ・ホワイト　Fred M. White 奥増夫訳「諜報部秘話」

...またいつもと同じ繰り言（ごと）を言って泣いた... またいつもと同じ繰り言を言って泣いたの読み方
森鴎外「最後の一句」

...「おいたわしい御主人様！」「わが大切な友よ！」「ああおなつかしい父上！」「可愛い娘よ！」というような繰り言がわたしの胸を刺す時も...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ　Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳「モンテーニュ随想録」

...わたし算盤で大忙しよ」思えばこうした楽しいやりとりも今となっては詮ない繰り言になってしまった...
矢田津世子「茶粥の記」

...「繰り言でございますな」と六左衛門は云った... 「繰り言でございますな」と六左衛門は云ったの読み方
山本周五郎「樅ノ木は残った」

...わたしは男に生れて來たいなどといふ繰り言も... わたしは男に生れて來たいなどといふ繰り言もの読み方
吉川英治「折々の記」

...おれの愛があまりに烈し過ぎたのでおまえは驚いてしまったのだろうが」こういう繰り言（ごと）を...
吉川英治「宮本武蔵」

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