...岩間の細徑に踏み入る頃...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...向ふの岸の岩間には山吹の花がしなやかな枝ごと風に吹きゆすられてゐる...
今井邦子 「雪解水」
...そこへ戦死した片岡の亡霊がドロ/\で岩間から出て...
江見水蔭 「硯友社と文士劇」
...其蔵蟄(あなごもり)する所は大木の雪頽(なだれ)に倒(たふ)れて朽(くち)たる洞(うろ)(なだれの事下にしるす)又は岩間(いはのあひ)土穴(つちあな)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...よほどしっかり岩間に根を食いこませ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...噴烟が四辺の岩間から起って...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...まるで岩間を突きあたり突きあたり流れてゆく流木のやうにもんには佗しく思へた...
林芙美子 「秋果」
......
平野萬里 「晶子鑑賞」
...千丈の滝の岩間やむら紅葉 非風といふ友人の句のみ口に浮びて発句など思ひもよらず雲間より滝の落ちくる紅葉かな 鳴雪湖を滝におとすやむら紅葉 同などものされたる翁の筆力また恐ろし...
正岡子規 「日光の紅葉」
...岩間にほとばしる清水のように暗示されていた正義の主張...
宮本百合子 「現代の主題」
...暗き岩間に営み起せり...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...岩間の石楠花(しゃくなげ)かつつじの如きものだ...
吉川英治 「私本太平記」
...家中の岩間三太夫らが...
吉川英治 「新書太閤記」
...雷鳥が歩くようにぴょいぴょいと岩間づたいに遠く去ってしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...(どうしているか)と、佐渡がふと、ひとの話から思い出していると、岩間角兵衛は、自分の邸(やしき)に置いている佐々木小次郎の推薦に、佐渡の助力を期待して、なおしきりと小次郎の履歴や人物を話して、彼の賛同を求めた末、「御前へ参られたら、どうぞひとつ、貴方(あなた)からもお口添えを」と、くれぐれも頼んで立ち去った...
吉川英治 「宮本武蔵」
...岩間角兵衛から推挙している――佐々木小次郎という人間――を召抱えるか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...岩間角兵衛から推薦の佐々木小次郎と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...彼のすがたを待っていた岩間角兵衛が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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