...其蔵蟄(あなごもり)する所は大木の雪頽(なだれ)に倒(たふ)れて朽(くち)たる洞(うろ)(なだれの事下にしるす)又は岩間(いはのあひ)土穴(つちあな)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...十二番(ばん)の岩間寺(いはまでら)へ越(こ)す巡礼の者であらう...
薄田泣菫 「茸の香」
...鐙小屋(あぶみごや)に近いところの岩間から湧き出でる清水を布に受けて...
中里介山 「大菩薩峠」
...湯の流れは絶えず浴槽へそそいで、徐(しず)かに、温かに、そして滑らかに全身の肌をなでては、又岩間へと、優しい音を残して姿をかくす...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...岩うちわが岩間に錆色の厚葉を光らせる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...岩間にかくれて、いくらか痛さにも慣れたからこの儘夢でも見ようとすると、どつこい! と引きづる...
牧野信一 「冬の風鈴」
...ナルシサスの復命かと思つたのは岩間を縫ふ波の響きを聞き違へたのか?「青野か?大(だい)ちやんか――」と私が呼ぶと同時に再び大きな波が砕けて...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...千丈の滝の岩間やむら紅葉 非風といふ友人の句のみ口に浮びて発句など思ひもよらず雲間より滝の落ちくる紅葉かな 鳴雪湖を滝におとすやむら紅葉 同などものされたる翁の筆力また恐ろし...
正岡子規 「日光の紅葉」
...本居(ほんきょ)は常陸の岩間山の頂上にあった...
柳田国男 「山の人生」
...岩間岩間を山つつじの花が染めるように...
吉川英治 「新書太閤記」
...「霽(は)れたぞ」「起きろ」其処此処の岩間の蔭や木蔭から這い出して...
吉川英治 「源頼朝」
...岩間にぶつかってゆく奔流の相(すがた)を見ると...
吉川英治 「宮本武蔵」
...岩間角兵衛どのの...
吉川英治 「宮本武蔵」
...さればといって、岩間角兵衛が、不忠者かといえば、決して一かどの武士以下の者ではない...
吉川英治 「宮本武蔵」
...岩間殿の白馬(しろ)が預けてあるそうだが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...細川家の重臣で岩間角兵衛という者が住まっており...
吉川英治 「宮本武蔵」
...岩間角兵衛の家族が来てもてなしている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...岩間角兵衛も起ち...
吉川英治 「宮本武蔵」
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