...岩間には其處此處水溜があり...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...鐙小屋(あぶみごや)に近いところの岩間から湧き出でる清水を布に受けて...
中里介山 「大菩薩峠」
...湯の流れは絶えず浴槽へそそいで、徐(しず)かに、温かに、そして滑らかに全身の肌をなでては、又岩間へと、優しい音を残して姿をかくす...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...岩うちわが岩間に錆色の厚葉を光らせる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...アツといふ間もなく岩間から転落して...
牧野信一 「鏡地獄」
...糸引けるごと岩間に流れひろごりて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...暗き岩間に営み起せり...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...美濃美江寺等惡態祭 常陸岩間愛宕神社など尻つみ祭 伊豆伊東音無神社その他一〇...
柳田國男 「祭禮名彙と其分類」
...地鳴りして岩間(いわま)岩間から沸(に)え立った硫黄が噴くので...
吉川英治 「三国志」
...「――初めの早馬は、姫路で受け、これへ参る途中でも、次々の報を聞き申したが、その後、岩間三太夫めは、当然、滝川一益と合体し、一益は令を下して、峰ノ城には甥の滝川詮益(のぶます)を、関には滝川法忠(のりただ)を、亀山には佐治益氏(ますうじ)を、それぞれ配して、鈴鹿口を扼(やく)し、こなたの南下を犇々(ひしひし)備えておるとのことでおざる」盛信が云い終ると、「滝川ずれは何ともないが」と、秀吉が補足(ほそく)した...
吉川英治 「新書太閤記」
...岩間岩間を山つつじの花が染めるように...
吉川英治 「新書太閤記」
...「霽(は)れたぞ」「起きろ」其処此処の岩間の蔭や木蔭から這い出して...
吉川英治 「源頼朝」
...御家中の岩間角兵衛様から...
吉川英治 「宮本武蔵」
...岩間角兵衛殿の邸(やしき)に食客しておるので...
吉川英治 「宮本武蔵」
...岩間角兵衛はすぐ飛んで来て...
吉川英治 「宮本武蔵」
...主(あるじ)の岩間角兵衛にたずねた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...岩間角兵衛などの奉行(ぶぎょう)や...
吉川英治 「宮本武蔵」
...四「――来たか」岩間角兵衛は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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