...少くとも生涯同一の歎を繰り返すことに倦(う)まないのは滑稽(こっけい)であると共に不道徳である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...錨綱を繰り放つ役...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...「来る一月十八日月曜夕刻より官宅において舞踏大会相催し候ついては貴殿並びに御令閨にも万障御繰り合わせの上御出席の栄を得度右および御案内候也」宛名は二人の名前になっている...
――モウパンサン―― 辻潤訳 「頸飾り」
...甲が同じ事を十回繰り返し実験しても気がつかずに見のがす事を乙がただ一ぺんで発見する場合はしばしばある...
寺田寅彦 「空想日録」
...興味のある記事を毎日新聞から切り拔いてはりつけて置きます其の新聞切り拔き帳を繰つて見ました...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...して見るとこの幕は第一幕のただの延長か繰り返しでしかなかったわけで...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...注意深く二度繰り返し読んだ...
豊島与志雄 「絶縁体」
...繰(く)り合(あわ)せをして貰う事にしてあります」佐々木は彼の上役(うわやく)であった...
夏目漱石 「明暗」
...(続けて唄を繰り返す)三吉 (傘を指で弾き拍子をとり...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...」と何度も繰返し繰返し云った...
原民喜 「夢」
...繰返し二人の手を握ったが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...これからニュウ・グランドへ繰込もうか箱根の環水楼へ押し出そうかという下相談と思われる...
久生十蘭 「魔都」
...毎度繰返しては之を読み...
福沢諭吉 「蘭学事始再版序」
...繰り返し/\熱心に同じことを口吟んだ...
牧野信一 「秋・二日の話」
...青い木の葉のようだ」カアルは幾度か口のなかで繰り返した...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...いま平之丞とお石とのあいだに繰りひろげられ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そのとおりに繰り返すだけじゃないのさ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...わけて福岡の川渡しは、雨後の大水であったが、猿殿には、御自身先に越えて堤に立ち、次々に、繰渡る人数へ、呶鳴っておられた...
吉川英治 「茶漬三略」
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