...してみると可なり最近まで繪島の墓はその寺からも人からも忘れ去られた程浮世に縁遠いものとなつて了つてゐたらしい...
今井邦子 「伊那紀行」
...ゴビの一切水に縁遠い境に住まねばならぬとなったら如何(どう)であろう...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...何れも斉しく生活へ近く又夫から縁遠い...
戸坂潤 「再び「科学の歴史的社会的制約」に就いて」
...或る瞬間に友人の性格がガラリと変ったなどと信じ込む一種の精神病は私とは縁遠い...
戸坂潤 「友情に関係あるエッセイ」
...上品などというものとは、更に縁遠い...
外村繁 「澪標」
...まるで「東京」と縁遠いもののように思われた...
豊島与志雄 「田舎者」
...それかって恋とか愛とかの対象とは更に縁遠い...
豊島与志雄 「田舎者」
...ますます自分と縁遠いものであると信じていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...以前は自分に縁遠い事柄には興味をもちませんでしたが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...縁遠い友のほうへ両手を差し出してた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そんなことはおれには縁遠いものに思われた...
豊島与志雄 「花ふぶき」
...縁遠い親戚が一つと秋子の親しい友人が四五あったが...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...それは清子とは縁遠いものから来てるらしかった...
豊島与志雄 「別れの辞」
...エンジンやベルトが騒音を立てて居る現代生活に於て縁遠い所がある...
中野秀人 「第四階級の文学」
...男は下宿だし私が居れば宿料が嵩むし私は豚のやうに臭みをかぎながらカフエーからカフエーを歩きまはつた愛情とか肉親とか世間とか夫とか脳のくさりかけた私には縁遠いやうな気がします...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...あまりに縁遠い世界だ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...はるかに縁遠いものだった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...私には縁遠いねばねばした世界だ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
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