例文・使い方一覧でみる「絶え入る」の意味

...何もいわなかったほうがよかったんですけれども……」そう絶え入るように声を細めて岡は言葉を結ばぬうちに口をつぐんでしまった...
有島武郎「或る女」

...いかにも弱々しい低い絶え入るやうな哀しいものであつたのも私の心をひとしほ苦しめた...
高見順「かなしみ」

...それは甘い甘い絶え入るような声... それは甘い甘い絶え入るような声の読み方
橘外男「陰獣トリステサ」

...絶え入るような思いで女房のことを思っていた... 絶え入るような思いで女房のことを思っていたの読み方
田中貢太郎「月光の下」

...絶え入るばかりに咳き入るといふが... 絶え入るばかりに咳き入るといふがの読み方
種田山頭火「其中日記」

...絶え入るばかり悲鳴を揚げているのは... 絶え入るばかり悲鳴を揚げているのはの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...最後にまた絶え入るばかり... 最後にまた絶え入るばかりの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...「あれ、父上様」桜子は部屋から転（まろ）び出るように、続いて追い迫ろうとする父親の裾を犇と掴んだまま、絶え入るばかり、縁側の月光の中に泣き伏しました... 「あれ、父上様」桜子は部屋から転び出るように、続いて追い迫ろうとする父親の裾を犇と掴んだまま、絶え入るばかり、縁側の月光の中に泣き伏しましたの読み方
野村胡堂「新奇談クラブ」

...怖いよう」不意に賑を覺（さま）した富太郎は絶え入るやうに泣き叫んで... 怖いよう」不意に賑を覺した富太郎は絶え入るやうに泣き叫んでの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...絶え入るやうに平次を呼留めるではありませんか... 絶え入るやうに平次を呼留めるではありませんかの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...絶え入るばかりに泣き伏して居るのは... 絶え入るばかりに泣き伏して居るのはの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...絶え入るばかりの悲歎の中に... 絶え入るばかりの悲歎の中にの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...何か絶え入るばかりの心細さが... 何か絶え入るばかりの心細さがの読み方
原民喜「苦しく美しき夏」

...絶え入るばかりの咳の声を聞いた... 絶え入るばかりの咳の声を聞いたの読み方
原民喜「忘れがたみ」

...――代さんは、つづいておこる第二の爆音を聞きながら、くやしさに身をふるわして、絶え入るように、さめざめと泣くのだった...
平田晋策「昭和遊撃隊」

...それから絶え入るように... それから絶え入るようにの読み方
本庄陸男「石狩川」

...蘇生してはまたすぐ絶え入ること幾度か知れないほどだったので... 蘇生してはまたすぐ絶え入ること幾度か知れないほどだったのでの読み方
吉川英治「三国志」

...気が絶え入るほど痛いのだ... 気が絶え入るほど痛いのだの読み方
吉川英治「宮本武蔵」

「絶え入る」の読みかた

「絶え入る」の書き方・書き順