...劣った個体は死に絶えるというように各個体が独立の生活を営んでいるものもあるが...
丘浅次郎 「進化論と衛生」
...野の雑草の種族が絶えるまでは...
寺田寅彦 「災難雑考」
...それからまた五分あるいは十分ぐらいの間はしばらく車がと絶える...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...ただ私の父の血が絶えるということが私自身にはどうでもいいことであるにしても...
徳田秋声 「蒼白い月」
...九時過ぎにはもう客足は絶えるのだ...
豊島与志雄 「朝やけ」
...知合間(しりあいかん)の往来(おうらい)は絶える間もなかった...
夏目漱石 「行人」
...万一金銭上の関係が絶えるとすれば...
夏目漱石 「それから」
...息の絶えるのを見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...神田中の往来は日が暮れるとバッタリ絶える...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...神田中の往來は日が暮れるとバツタリ絶える...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのうちに話がちょっと途絶えると...
堀辰雄 「楡の家」
...止絶える合間が時折二三十秒位保たれた...
牧野信一 「眠い一日」
...一口二口で話が絶えると足音は南の家に這入つた...
正岡子規 「夏の夜の音」
...だだっ広い家の真中に掛かる燈火(ともしび)の光の薄らぐ隅々(すみずみ)には壁虫が死に絶えるような低い声で啼く...
水上滝太郎 「山の手の子」
...忙しい折柄にこのケシネが絶えると...
柳田國男 「食料名彙」
...しばらくのあいだはいつも左手の指に白い巻き木綿の絶えるときがなかった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そうして相手の呼吸が全く絶えると同時に...
夢野久作 「復讐」
...吉原界隈に灯の絶える深夜はない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??