...それ相應に氣苦勞の絶えることがない...
石川啄木 「鳥影」
...やがて絶えるのだらう...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その人物はもがきながら息絶えるのである...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...もはや息も絶える思いで...
太宰治 「竹青」
...農家の庭に忙しかった唐箕(とうみ)の音の絶えるころには...
田山花袋 「田舎教師」
...われわれは息絶える...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...七つの時親からの仕送りが絶えると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...幸手屋(さってや)の血統(ちすじ)は絶えるでしょう? それでは御先祖様にも...
二葉亭四迷 「平凡」
...彼は目がくらみ呼吸が絶えるであろう...
本庄陸男 「石狩川」
...言葉が止絶えると...
牧野信一 「繰舟で往く家」
...一口二口で話が絶えると足音は南の家に這入つた...
正岡子規 「夏の夜の音」
...現に日本始め南洋諸地からその種が絶えるまで採って支那へ売り込む海参(なまこ)...
南方熊楠 「十二支考」
...内に流れた親子の血が人為的のことで絶えるものでないから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こんな品物が絶えるのは惜しい...
柳宗悦 「台湾の民藝について」
...忙しい折柄にこのケシネが絶えると...
柳田國男 「食料名彙」
...ふと往来の途絶えるいっとき...
山本周五郎 「夕靄の中」
...きょう限り絶えるのじゃ...
吉川英治 「新書太閤記」
...吉原界隈に灯の絶える深夜はない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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