...鼻だけは絶えずくうくう鳴つた...
芥川龍之介 「トロツコ」
...そうしてそれが絶えず蠢(うごめ)いている上に...
芥川龍之介 「路上」
...義雄の胸を絶えず往來してゐた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...絶えずぐんぐんと押し上げて来て...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...乗組員一同はみな、それぞれ大切な役目を持つてゐるのだが、中にも、無電係の二人は、絶えず働いて、ほんたうに一睡するひまもなかつた...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...絶えず心配をかけていた上に...
中里介山 「大菩薩峠」
...絶えず表の物音に気を配った...
夏目漱石 「門」
...それを絶えず意識の中にしっかり...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...絶えず流れ込んで来る...
原民喜 「壊滅の序曲」
...自己反省を絶えずおこない...
火野葦平 「花と龍」
...絶えず隣りの家に気をとられていた...
堀辰雄 「幼年時代」
...こんな大きなホテルは大勢の客が絶えず出入り……」とベリントン大佐がとても気弱に言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...絶えず激発して来る芸術的意慾(つまり純粋な高い芝居をやりたいと言う慾望)の抵抗に向って経営的最低線を確保して行く――この二つを統一的に調和的に実践する努力を忍耐強くやって行くことのみが...
三好十郎 「俳優への手紙」
...そのあこがれに対って妻が絶えずその目をそそいでいることも...
室生犀星 「みずうみ」
...絶えず自分につき従うこと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...熱が高いので絶えず冷やさなければならないし...
山本周五郎 「七日七夜」
...何ものか寝てる子供を揺り醒ますものが絶えず波の中から霊魂のようにさ迷うて来るのだった...
横光利一 「旅愁」
...それにはパリ以来久慈や矢代の絶えず悩まされたものだった...
横光利一 「旅愁」
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