...絶えず日本を懐しがっていた...
芥川龍之介 「長江游記」
...その後も絶えず配所へ消息を通わして...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...耳が絶えず鳴っている...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...絶えずめんどうなごたごたが起こっていたことであろう...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...其枯葉を烈しい西風が吹き散らさねば止むまいと絶えずゆさぶつて居る...
長塚節 「教師」
...巌越す波に攫はれぬ様にかうするのだらうと思ひつゝ絶えず然かもゆつたりと波を避けつゝある其様子を見乍ら暫く立つて居た...
長塚節 「隣室の客」
...その中に東洋第一海抜二百尺と書いたエレヴェーターが宿の裏から小高い石山の巓(いただき)へ絶えず見物を上げたり下げたりしているのを見ました...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...絶えずそれを羞恥(しゅうち)したごとく...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...絶えず何かの瞑想に耽つてゐるので...
萩原朔太郎 「ふつくりとした人柄」
...私が絶えず探し求めていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お俊は何かこの子供のあたまにも自分の見た夢と同じいものが絶えず...
室生犀星 「童話」
...あたいやっぱり大川に水絶えずだなって思っちゃったわ」彼女は自分が酒と肴を買いにいった...
山本周五郎 「青べか物語」
...絶えず娘が誰かと結婚してくれれば良いと思わぬことはなかったであろう...
横光利一 「馬車」
...絶えず眼につくものは階上からつづいて来たアンリエットのなだらかな首ばかりでありた...
横光利一 「旅愁」
...絶えずウヰスキイを飲みつづけながら...
吉井勇 「青春回顧」
...絶えずどこかで小競(こぜ)り合いがあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...一方の召使らしい女は絶えず眼をくばったり...
吉川英治 「親鸞」
...絶えず何者かに追われるように――そしてさまざまな疑いと迷いに乱れながら加茂川まで走ってきた...
吉川英治 「親鸞」
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