...それは「フランシスが終日物を言ふ事が出來ない程歡喜に包まれる事があるから...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...眉山は終に債務のために世帯を畳むべく余儀なくされ...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...或は一生涯文学に志ざしながら到頭文学の為め尽す事が出来ずに終るかも知れぬ...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...両者とも終始黙々として...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...それぞれ言い終つてから...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...終(つひ)には咽喉(のど)の邊(あた)りまでがむづ/\して來(く)るやうな感(かん)じがして來(き)た...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...850 臨終の人は特殊の豫言力を持つと一般に信ぜられたり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...始終スパイにつけねらわれてると考えるようになった...
豊島与志雄 「椎の木」
...やがて名宛(なあて)を認(したた)め終ると...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...フィナーレ「これで私の話は終りました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...山の中にはいって終日...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...――『田園交響楽』の第二楽章の終りに...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...乗り物があれば今頃は終わっていたろうに...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「死の土壌」
...大道店(だいだうみせ)に恥を晒して終つたのである...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...東洋はもう終いだ...
横光利一 「上海」
...ダ・カツポ――それにしてもあの美しい顔を始終黙らせて...
横光利一 「火の点いた煙草」
...きれぎれに泣きつる波も夜となれば身を投げかけて磯に砕くるたそがれの沖の明りにほのかにも切(きりぎし)の朱を投ぐる嶋かなともに見る星が浦わの水のいろ明日の我にも青き影せよアカシヤの花の木かげに海ひかりおぼろ月夜と見ゆる路かな満洲の旅のはじめに見たる磯また見て旅のよき終りかな大連にて...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...ころべば、幕府は妻家官禄(かんろく)を与えて優遇するが、ころばなければ、終身、この牢舎(ろうごく)に繋いでおく...
吉川英治 「江戸三国志」
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