...築山の底には石籠を設置し、土砂崩れを防いだ...
...築山や四阿(あづまや)のあつた事は...
芥川龍之介 「庭」
...築山の右手の森のような木立ちへと...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...築山(つきやま)や...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...と、その時、梟(ふくろう)の啼(な)く声に交って、微(かす)かにせゝらぎの音が聞えるようなので、その音をたよりに、彼は漸(ようや)く身を起して遣り水の流れに沿いながら、池を廻り、築山を越え、植込みの間をくゞって行くと、果して崖(がけ)に一条の滝が懸(かゝ)っていた...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...後に大きな築山(つきやま)をいっぱいに控えて...
夏目漱石 「三四郎」
...例の築山の芝生(しばふ)の上に顎(あご)を押しつけて前面を見渡すと十五畳の客間を弥生(やよい)の春に明け放って...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...築山の草も少しばかり萌え始めた頃から始ります...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...銅製の鶴が築山のそばに置いてある...
林芙美子 「風媒」
...門の扉を潜ると百日紅の繁茂した林の下を脱けて明るい築山へ登り...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...兄さん立派でしょ」静かに雪の降り積む音が聞こえてくるガラス障子を越して見える数寄を凝らしたお庭の築山へ目をやって桃輔は...
正岡容 「寄席」
...小さな築山(つきやま)があり...
山本周五郎 「あだこ」
...広い芝生の庭も、林のような樹立も、築山も、紗(しゃ)をとおして見るように緑ひと色に濡れていた...
山本周五郎 「半之助祝言」
...こんどはあの築山の上に...
吉川英治 「三国志」
...はるかあなたの築山(つきやま)の上へいって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...松風の築山陰(つきやまかげ)には...
吉川英治 「新書太閤記」
...築山(つきやま)へ駈けのぼって行く...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...築山(つきやま)の裏の新しい土の色を見つけて...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...池の中の築山には東屋なども出來てゐた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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