...始終第一義的に情実にまげられないやうに活きやうと努力してお出になるかたとしてはそれも誠に余儀ないことだと思ひます...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一五年一月号)」
...第一義的に社会の欠陥にも触れる...
田山録弥 「三月の創作」
...それは第一義的に云つて見たので...
田山録弥 「小説新論」
...その世界のみが自分の第一義的な世界であり...
寺田寅彦 「科学と文学」
...そういう第二義的な弊が伴なうからと言って干支の使用が第一義的に不合理だという証拠にはならない...
寺田寅彦 「自由画稿」
...かくて第一義的なものは概念ではなくて之から区別され対立させられた存在(自然)である...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...凡そ時間が第一義的には意識にぞくする筈のものだ...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...時間を第一義的に例の現象学的時間と考えることから由来する...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...終局に於ては又は第一義的には...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...ファシズムが何よりも先に一つの政治形態として第一義的に特色づけられるのを常とするという一つの事実を説明する...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...ただ唯物論研究会の第一義的な仕事と銘打っては多少憚りありというので...
戸坂潤 「読書法」
...人間と人間とを結ぶ客観的な関係は第一義的に実在的ではあり得ないというのだったから...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...芸術家としての第一義的の努力であらねばならぬ...
豊島与志雄 「小説の内容論」
...常に第一義的なものと考えられてる...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...すべて人はその第一義的な仕事に於て...
萩原朔太郎 「小説家の俳句」
...探偵小説として第一義的なものに成功したことになる...
平林初之輔 「「陰獣」その他」
...私にとって第一義的に意味のあること...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...苦楽座の方針や演目は君等座員達の芸術家としての芸術的意慾を第一義的に具体化したものである...
三好十郎 「俳優への手紙」
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