...柵の頭(かしら)の尖端々々(とがり/\)には...
石川啄木 「葬列」
...朽ちてゆく『時』の端々を取逃すまいとするかのやうに...
薄田泣菫 「喜光寺」
...聖徳太子を慕う痛恨な気持が端々に実によく出ているように思われ...
高村光太郎 「回想録」
...彼(女)はその日常生活の末々端々にいたるまで女子として行動し――そして売春婦として存在することによつて...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...亞米利加語は昨年來自分心得にて端々聖か相覺申候得共...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...奥方のお言葉の端々からそれくらいのことは察しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...宇津は注意深く老人を眺めながら、何の気もなく行ふ一つびとつの動作の中にも、言葉の端々にも、過去の生活が決して卑俗なものでなかつたに違ひないと思はれる、品位といつたものを発見した...
北條民雄 「間木老人」
...これは白いところへほんのり端々に紅がさしていて清楚可憐よ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...思いきり下品なその端々が外から見えているのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人の詞の端々に冷たい汗を掻かせられる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...国の端々(はしばし)には今でもそういう場所がまだ少しは残っている...
柳田国男 「海上の道」
...霜月粥と塩このあとに日本の端々(はしばし)...
柳田国男 「海上の道」
...時々は思い出した端々を人に話すことができるというのは...
柳田国男 「故郷七十年」
...端々の村にまで配給せられ...
柳田国男 「年中行事覚書」
...主としては東北の端々(はしばし)において行われている...
柳田国男 「木綿以前の事」
...一柳斎から「世間識(し)らず」扱いにされた言葉の端々(はしばし)が気にかかって...
夢野久作 「斬られたさに」
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若山牧水 「樹木とその葉」
...前者は人体の美しさの端々(はしはし)に神秘を見る...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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