...どうにも滑つて歩けずたうとう停車場の前で立往生いたしてしまひました...
辻村もと子 「早春箋」
...ついに力尽きてトンネルの中で立往生してしまうことが度々ある...
永井隆 「この子を残して」
...立往生(たちおうじょう)をする代りに...
中里介山 「大菩薩峠」
...茶色ながら立往生をしている...
夏目漱石 「野分」
...立往生してまごついているうちに...
久生十蘭 「白雪姫」
...のに幕切にチョン/\とキザんでゐるに幕しまらず立往生のぶっこわし...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...何度も立往生せざるを得なかった...
堀辰雄 「雉子日記」
...虎の門からぐいと折れて、或急な坂をのぼり出すと、その中腹に一台の自動車が道端の溝へはまり込んで、雪をかぶった儘(まま)、立往生していた...
堀辰雄 「菜穂子」
...立往生の態であつた...
牧野信一 「心象風景」
...見事敵の逆手に陥つて立往生の両天秤にかゝつてゐるのだ...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...安定律の測度器(スタビリテイ・メーター)を破壊した舟が竜巻に呑まれて立往生をしたやうに...
牧野信一 「ゾイラス」
...もし悪球を撃たば三人ことごとく立尽(スタンジング)(あるいは立往生という)に終ることさえあるなり...
正岡子規 「ベースボール」
...石段に片足を掛けたまゝ立往生(たちわうじやう)となる...
三島霜川 「解剖室」
...技師というような人たちが五十何人もこのあたりに立往生していて...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...うろうろしている間に前後左右から突き衝てられて立往生をしたりした...
横光利一 「旅愁」
...「ここで立往生を遂げるくらいなら...
吉川英治 「三国志」
...ちょッと立往生(たちおうじょう)していると...
吉川英治 「神州天馬侠」
...橋上の立往生を遂げてしまい...
吉川英治 「新・水滸伝」
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