...何冊かの本が焔(ほのお)になって立ち昇る有様を想像した...
芥川龍之介 「彼」
...水蒸気ももやもや立ち昇る...
芥川龍之介 「霜夜」
...しかもあのクレオパトラは豪奢(ごうしゃ)と神秘とに充(み)ち満(み)ちたエジプトの最後の女王ではないか? 香の煙の立ち昇る中に...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...立ち昇る火焔...
芥川龍之介 「商賈聖母」
...温く湯気(ゆげ)の立ち昇る紅茶のコップを置かせてあったが...
海野十三 「赤外線男」
...立ち昇る朝霧に、それと知らる...
大町桂月 「鹿野山」
...釜から立ち昇る湯気が虹のように七いろの色彩を呈して来た時...
太宰治 「ろまん燈籠」
...かぼそい雲が流れるやうその葉巻から立ち昇る...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...ムツと立ち昇る土の香...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ムラムラと立ち昇る煙の中にガックリ首を垂れました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その中から枯れ萎びた物の香(か)が立ち昇る...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...立ち昇る煙を見詰めながらだんだんと悦(よろこ)びの色に破れて来た...
横光利一 「日輪」
...国境に立ち昇る夜の噴火の柱と等しい恐怖となって映っていたのであったから...
横光利一 「日輪」
...黒煙の立ち昇るのが見えた...
吉川英治 「三国志」
...立ち昇る噴煙を彼方に見...
吉川英治 「新書太閤記」
...それが幾すじにもなって立ち昇る様子...
吉川英治 「新書太閤記」
...人間を焼く惨虐(ざんぎゃく)な煙が立ち昇ると思う者があるだろうか...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...炭焼の煙のうすあおく立ち昇る雑木林のまだ芽ぶかぬなかに咲いているのもまたほのかでものさびしい...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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