例文・使い方一覧でみる「突き刺す」の意味

...それへ首をぎゅっと突き刺す仕掛けになっていた... それへ首をぎゅっと突き刺す仕掛けになっていたの読み方
谷崎潤一郎「武州公秘話」

...（暴れ出したラディウスの腕に針を突き刺す）じっと... じっとの読み方
カレル・チャペック　Karel Capek 大久保ゆう訳「ＲＵＲ――ロッサム世界ロボット製作所」

...もう黙って、小野田さんの方を見つめていらっしゃるのだが、その眼が、錐のように鋭く、突き刺すようで、しかも視線は遠くに届かないような、妙な印象をわたしに与えた...
豊島与志雄「牛乳と馬」

...上段の刀尖が、手が、ぴくぴく動くと、次の瞬間「ええいっ」見事、小太郎の誘いに乗って、大きく一足踏み出すと、きらっと、白く円弧を描いて、打ち込む――その光った弧線が、半分閃くか、閃かぬかに「とうっ」肚の中まで、突き刺すような、鋭い気合、閃く水の影の如く、一条の白光、下から宙へ閃くと――刀と、片手が、血潮の飛沫と共に、宙に躍った... 上段の刀尖が、手が、ぴくぴく動くと、次の瞬間「ええいっ」見事、小太郎の誘いに乗って、大きく一足踏み出すと、きらっと、白く円弧を描いて、打ち込む――その光った弧線が、半分閃くか、閃かぬかに「とうっ」肚の中まで、突き刺すような、鋭い気合、閃く水の影の如く、一条の白光、下から宙へ閃くと――刀と、片手が、血潮の飛沫と共に、宙に躍ったの読み方
直木三十五「南国太平記」

...しかし突き刺すように鋭くて... しかし突き刺すように鋭くての読み方
中村清太郎「ある偃松の独白」

...切開は突き刺すかまたは器具のハンドルの上に木片で叩く... 切開は突き刺すかまたは器具のハンドルの上に木片で叩くの読み方
マクス・ノイバーガー　Max Neuburger 水上茂樹訳「医学の歴史」

...首を下げた瞬間に巧みに猿臂を伸ばして突き刺すのである... 首を下げた瞬間に巧みに猿臂を伸ばして突き刺すのであるの読み方
野上豊一郎「闘牛」

...突き刺すやうな眼なざしに... 突き刺すやうな眼なざしにの読み方
原民喜「鎮魂歌」

...そして想像した……」「そんな所へ彼女は何しに来てたんだ」ヴォートランが突き刺すような眼差しで学生を見ながら言った...
バルザック　Honore de Balzac 中島英之訳「ゴリオ爺さん」

...もぎ取った左手の短刀をとり直して自分の胸を突き刺す... もぎ取った左手の短刀をとり直して自分の胸を突き刺すの読み方
藤野古白藤井英男訳「戦争」

...その突き刺すばかりの響きには... その突き刺すばかりの響きにはの読み方
エドガー・アラン・ポー　Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳「アッシャー家の崩壊」

...何度も剣を突き刺すので... 何度も剣を突き刺すのでの読み方
林不忘「若き日の成吉思汗」

...突き刺すんだと思え... 突き刺すんだと思えの読み方
三好十郎「斬られの仙太」

...突き刺すんだと思え... 突き刺すんだと思えの読み方
三好十郎「天狗外伝　斬られの仙太」

...かねて用意の女串（めぐし）で突き刺す... かねて用意の女串で突き刺すの読み方
山本周五郎「青べか物語」

...聞く者の耳を突き刺すのであった... 聞く者の耳を突き刺すのであったの読み方
山本周五郎「季節のない街」