例文・使い方一覧でみる「突き刺す」の意味

...――」ひどく厭な気がしていた彼は金口を灰に突き刺すが早いか... ――」ひどく厭な気がしていた彼は金口を灰に突き刺すが早いかの読み方
芥川龍之介「お律と子等と」

...――大型時計の上部に喧（かまびす）しく鳴るベルをとめようと手をかけると一緒に刀がはずれ出て胸を突き刺す... ――大型時計の上部に喧しく鳴るベルをとめようと手をかけると一緒に刀がはずれ出て胸を突き刺すの読み方
井上良夫「Ｊ・Ｄ・カーの密室犯罪の研究」

...あの部下の兵達の突き刺すような視線であった... あの部下の兵達の突き刺すような視線であったの読み方
梅崎春生「日の果て」

...突き刺すような閃光（せんこう）が... 突き刺すような閃光がの読み方
海野十三「英本土上陸戦の前夜」

...私の心を突き刺すようなお眼をなすってね... 私の心を突き刺すようなお眼をなすってねの読み方
大倉※［＃「火＋華」、第3水準1-87-62］子「魔性の女」

...あれ丈（だ）け鮮（あざやか）に喜三郎の心臓を突き刺す事が出来ると思うかい？一寸（ちょっと）六ヶ敷（し）い話だ... あれ丈け鮮に喜三郎の心臓を突き刺す事が出来ると思うかい？一寸六ヶ敷い話だの読み方
大阪圭吉「カンカン虫殺人事件」

...あれは愛情でした」「愛情を表現するにしては妙なやり方ですね――首をしめた上に剣で突き刺すなんて」とフランボウは批評した...
Ｇ・Ｋ・チェスタートン　G. K. Chesterton 村崎敏郎訳「とけない問題」

...突き刺すような、身に徹えるような、噛みつくような寒さであった...
ディッケンス　Dickens 森田草平訳「クリスマス・カロル」

...上段の刀尖が、手が、ぴくぴく動くと、次の瞬間「ええいっ」見事、小太郎の誘いに乗って、大きく一足踏み出すと、きらっと、白く円弧を描いて、打ち込む――その光った弧線が、半分閃くか、閃かぬかに「とうっ」肚の中まで、突き刺すような、鋭い気合、閃く水の影の如く、一条の白光、下から宙へ閃くと――刀と、片手が、血潮の飛沫と共に、宙に躍った... 上段の刀尖が、手が、ぴくぴく動くと、次の瞬間「ええいっ」見事、小太郎の誘いに乗って、大きく一足踏み出すと、きらっと、白く円弧を描いて、打ち込む――その光った弧線が、半分閃くか、閃かぬかに「とうっ」肚の中まで、突き刺すような、鋭い気合、閃く水の影の如く、一条の白光、下から宙へ閃くと――刀と、片手が、血潮の飛沫と共に、宙に躍ったの読み方
直木三十五「南国太平記」

...それは『人々の肌を針で突き刺す時... それは『人々の肌を針で突き刺す時の読み方
永井荷風「谷崎潤一郎氏の作品」

...胸まで突き刺す手際じゃ... 胸まで突き刺す手際じゃの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...もぎ取った左手の短刀をとり直して自分の胸を突き刺す... もぎ取った左手の短刀をとり直して自分の胸を突き刺すの読み方
藤野古白藤井英男訳「戦争」

...突き刺すやうな疼痛（とうつう）があつた... 突き刺すやうな疼痛があつたの読み方
ブロンテイ十一谷義三郎訳「ジエィン・エア」

...もう一度突き刺す... もう一度突き刺すの読み方
アーネスト・ヘミングウェイ　Ernest Hemingway 石波杏訳　Kyo Ishinami 「老人と海」

...しかしここ数日間の突き刺す引っ掻くような殺人的な空気じゃない...
フレッド・Ｍ・ホワイト　Fred M. White 奥増夫訳「四日白魔」

...そしてロシア人たちは貴男の部下が老女を銃剣で突き刺す写真をでっち上げると...
R. マッケナ　R. McKenna The Creative CAT 訳「愛と月の犬」

...かねて用意の女串（めぐし）で突き刺す... かねて用意の女串で突き刺すの読み方
山本周五郎「青べか物語」

...二人の胸を突き刺す氣持ちそのままで... 二人の胸を突き刺す氣持ちそのままでの読み方
横光利一「悲しみの代價」

「突き刺す」の読みかた

「突き刺す」の書き方・書き順

いろんなフォントで「突き刺す」