...僕は突き出した餌箱の恰好(かっこう)がつかず...
梅崎春生 「魚の餌」
...彼女自身の手で彼を外に突き出した...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...その合掌した親指の先に突き出した顎(あご)を乗せて...
高見順 「如何なる星の下に」
...顎(あご)を突き出し...
太宰治 「八十八夜」
...「病人に水を持って来てくれ」とコップを突き出した...
橘外男 「葛根湯」
...右足を突き出して反っくり返った身体といい...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...片一方大腿部から突き出しているのを見たからであった...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...そして、両手を、前に突き出して、深雪の刃を、防ぐようにしながら、恐怖と、憐みを乞う心との、混じたような眼で、深雪を見た...
直木三十五 「南国太平記」
...先刻の老人はまた首を突き出して竜之助の方に向い...
中里介山 「大菩薩峠」
...正面から向った相手がこんな芸当が出来るかしら」「斬って下さいと首を突き出したようだ――って親分は言うんでしょう」「その通りだよ」「背後(うしろ)から切ったとしたら」「抱きついて念入りに刃物を引かなきゃア...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...番所へ突き出しちゃえ...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...拳を固めてぬツと前に突き出したりした...
牧野信一 「鏡地獄」
...重宝です私ァ」ニュッととぼけた顔を突き出して自分の鼻に指をさしながら...
正岡容 「小説 圓朝」
...屋根を貫いて柱が突き出している...
武者金吉 「地震なまず」
...イキナリ立ち上って檻(おり)の中から両手を突き出した...
夢野久作 「怪夢」
...しどけない姿のお粂を突き出しました...
吉川英治 「江戸三国志」
...メリケン刈の頭を突き出した少年マドロスが...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...幌の破れから突き出している顔だけを見ているので気味が悪かった...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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