...私は過日帝国館で上場された改題「空蝉(うつせみ)」の女主人公に扮したクララ・キンベル・ヤング嬢などは...
淡島寒月 「活動写真」
...もっとも私は同嬢の技芸以外この「空蝉」全篇のプロットにも非常に感興を持って見たし...
淡島寒月 「活動写真」
...殘る體は空蝉(うつせみ)の我れ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...空蝉(うつせみ)はからを見つつもなぐさめつ...
樋口一葉 「うつせみ」
...待乳山多町で卸す程に積み空蝉この間...
正岡容 「大正東京錦絵」
...さすがに中をあけて空蝉は読んだ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...源氏は空蝉(うつせみ)の極端な冷淡さをこの世の女の心とは思われないと考えると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これより深い交渉に進もうという意思は空蝉になかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...空蝉(うつせみ)が何かのおりおりに思い出されて敬服するに似た気持ちもおこるのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ついには負けて退却をしたなどと源氏は何かのことにつけて空蝉が思い出された...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...なおおりおりは空蝉の心を動かそうとする手紙を書いた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...空蝉は薄命な自分はこの良人(おっと)にまで死別して...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...空蝉の堪えられないような意地の悪さが追い追いに見えて来た...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...空蝉はすべてを自身の薄命のせいにして悲しんでいた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...住居(すまい)の大部分を仏間に取った空蝉が仏勤めに傾倒して暮らす様子も哀れに見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...羽衣のうすきにかはる今日よりは空蝉(うつせみ)の世ぞいとど悲しき賀茂(かも)祭りの日につれづれで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...空蝉(うつせみ)のくだりを美しいお声で読まれるのを伺い...
吉川英治 「新書太閤記」
...あらゆる信念を喪失(そうしつ)しかけて空蝉(うつせみ)にも似た自分の影が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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