...いたずらに小さな内地において「我が三越は世界いずれかの百貨店に劣らない」などと空威張りせずに...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...ほんとうかね?」私はナオミの云うことが空威張りの負け惜しみであるのを知っていながら...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...ただの空威張りだったということにはならないでしょうか……」「そうですよ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...おまえはいま空威張りをしているが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...公衆中では仲間の人々の空威張りにやはり調子を合わしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...嘘(うそ)つきの英雄を――法螺(ほら)吹きのシラノや空威張りの雛(ひよ)っ子のシャントクレルなどを――この時代が英雄としてることは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...空威張りに襟(えり)の留め金まではずした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...空威張りに称揚していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...又、世の中を見ると、のう、庄吉、武家は、徒らに、空威張りのみで、金子の前に、頭を下げぬ者が、幾人おる」「そうでござんすとも――」「調所のやった密貿易(みつがい)を、わしは、学ぼうと思う...
直木三十五 「南国太平記」
...天才者常に空威張りし...
中原中也 「地上組織」
...何とない風の吹くやうな空威張りのところが漂ひ...
林芙美子 「朝夕」
...斯樣な世間見ず空威張りと云ふことになつたのであらうと思はれるけれども...
福澤諭吉 「明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説」
...然るに一時の空威張りで此國を辱かしめたと云ふのは末代の日本の損であると云ふことは...
福澤諭吉 「明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説」
...恰も外國人を一種外道のやうに認めて空威張りを爲やうと云ふのは...
福澤諭吉 「明治三十一年三月十二日三田演説會に於ける演説」
...――人前では彼や彼の言い草を空威張りであしらうようにとくに気をつかったものの...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...何事にかけてもわれわれは空威張りがしていられるのだ! 世の中で最も整った霊魂でさえ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...実は付け元気や空威張りになって来た...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...ふだん空威張りばかりしている奴らにそんな気のきいたまねができるもんか...
吉川英治 「大岡越前」
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