...貴様の兄貴に着せるんだから...
有島武郎 「ドモ又の死」
...しゃらしゃらする羽織(はおり)をとって省作に着せる...
伊藤左千夫 「春の潮」
...到着せる救援隊より知らせられたり)アメ山を越えて...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...剰え兇徒嘯集というような悪名を着せるのは以ての外である...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...家の者の着せる物を黙って着ていて...
太宰治 「乞食学生」
...羽織を着せるために夫の背中の方へ廻った...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...思想に妙な制服を着せるなどは朝飯前だ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...御用掛は勿體らしくチヨツキやヅボンを着せる眞似をする...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...重畳し粘着せる権利関係の強固な団結...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「立派な衣装(いしょう)を馬士(まご)に着せると馬士はすぐ拘泥してしまう...
夏目漱石 「野分」
...つつしんでおりましたねんわ」まるで恩に着せるような言い方...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...戦争犯罪人という名をつけられなくてはならないその方たちの心のうちだけは察してあげなくてはならないのよ」「あたしにあんな赤いへんてこなロオブを着せるのはそのためなの」「ええ...
久生十蘭 「だいこん」
...銀の留金のついた爪先の反(そ)った妙な靴……そんなものを一揃えとりだしてわたしに着せると...
久生十蘭 「ハムレット」
...小学生にでも着せるような袖の軽い着物を...
北條民雄 「いのちの初夜」
...そんな負債に関することで様々な恩を着せるのであつた...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...かつ上に記したる花につきて充分これを了得し以て新に逢着せる所の花を観察せばすなわちそれこれを考究する上につきてあえて躊躇することなかるべきなり...
牧野富太郎 「植物記」
...そこは一番深い緑につつまれてゐてきつと石に青みを着せるやうな雨露がふるからです...
室生犀星 「星より來れる者」
...知識を霊魂に着せるのではいけない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
便利!手書き漢字入力検索