...この稿によって一点霊犀(れいさい)の相通ずるあるを認めん...
有島武郎 「星座」
...ロイテン会戦指導原理と相通ずるものあり...
石原莞爾 「戦争史大観」
...ローマ人は実業に秀でている民族性と会戦方式に相通ずるものが有るを見るであろう...
石原莞爾 「戦争史大観」
...鴎外が抽斎や蘭軒(らんけん)等の事跡を考証したのはこれらの古書校勘家と一縷(いちる)の相通ずる共通の趣味があったからだろう...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...これは『人間狩り』のスリルにも相通ずるものです...
江戸川乱歩 「影男」
...私達の脈搏に相通ずるものがあつて...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...支那民族の優人蔑視と日本民族に於けるそれとは確に相通ずるものがある...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...相通ずるものがあるやうだ...
種田山頭火 「行乞記」
...この建物の最上階にある一つの室と相通ずるようになっていた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...いきのよいさしみの光沢はどこか陶器の光沢と相通ずるものがある...
寺田寅彦 「青磁のモンタージュ」
...乗客はみんな石ころであって自分もその中の一つの石ころになって周囲の石ころの束縛をあきらめているところにおのずから「三上」の境地と相通ずる点が生じて来る...
寺田寅彦 「路傍の草」
...――私は彼等の心と相通ずるものを懐いて上海からちょっと旅に出た...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...一脈相通ずるに至れば...
西田幾多郎 「読書」
...夫々独自であると同様に一味相通ずる「スタビリチイ」の精神に...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...一脈の相通ずるものがあるのかも知れないね...
牧野信一 「露路の友」
...また相通ずるものがある...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...多くの場合に訳経の竜と相通ずる奴だ(後に弁ずるを読まれよ)...
南方熊楠 「十二支考」
...それはまた新来文化に驚異の眼を見張った推古時代の日本人の動揺する心と相通ずるであろう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??