...社会の直覚的本能は...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...葉子は直覚的に岡がその場の間に合わせをいっているのだと知った...
有島武郎 「或る女」
...万有の生命は同一なりてふ根本思想の直覚的意識にして...
石川啄木 「渋民村より」
...直覚的(ちょっかくてき)に自分の満足をそそるのであった...
伊藤左千夫 「落穂」
...察するところ、彼女は夫の陰険な底意をはっきり見透(みとお)した訳ではないが、彼の行為に何かしら不審な点があることを感じ、直覚的に、自分にもよく突き止められない恐怖と不安を覚えたのであろう...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...トーマス・リードの手によってそれが真理の直覚的な公理の提供者とさえなった...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...直覚的に連関するという場合は...
戸坂潤 「思想としての文学」
...――単に直覚的な連続だけで読ませる文章は...
戸坂潤 「思想としての文学」
...事物は最も速かに直覚的に理解されることが出来るものなのだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...彼はふと直覚的に笹尾が来たことを感じた...
豊島与志雄 「過渡人」
...はたしてこれがそうだとは断言出来なかったが――何だか直覚的に南京虫らしいと思った...
夏目漱石 「坑夫」
...かえって直覚的な物の見方考え方において優れた所があるかと思う...
西田幾多郎 「フランス哲学についての感想」
...すぐ胸がおどおどして直覚的に彼女が台所にいるような気がした...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...筒井は直覚的に何か恐れに似た嬉しさが恟々(きょうきょう)として襲うて来ることを感じた...
室生犀星 「津の国人」
...直覚的に上向いた鼻と日焼けのしたあぶらぎった顔をみたときにそう思った...
室生犀星 「童子」
...すぐ直覚的に泣き出した...
室生犀星 「童子」
...直覚的に法律に精通してゐるものがある...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...色んな話をきいているうちに直覚的にわかるからね...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??