...とにかく二月にはいってから倉地の様子が少しずつすさんで来たらしいのが目立つようになった...
有島武郎 「或る女」
...彗星は一層くつきりと目立つて来た...
犬養健 「朧夜」
...山桜がいいピンク色にぽうっと山の中腹に目立つようになると...
高村光太郎 「山の春」
...これといふ目立つた粉飾一つも施してゐない乙姫のからだが...
太宰治 「お伽草紙」
...それはむしろケチ臭い打算や党派心の方が目立つのが面白くない...
辰野隆 「芸術統制是非」
...嚢中自無銭!柿の実が青葉がくれに目立つほど大きくなつた...
種田山頭火 「其中日記」
...それが極端に目立つて来る...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...だから自然科学関係の人物のディレッタントが特に目立つのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...目立つて異つて居りますのは...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...患者の事故的な出来事または精神的た変化は、この点において意味があると見做され、例えば、妄想、意識混濁、不眠、または熟睡、麻酔または突然の麻痺、突然の体温低下、発汗、静脈が目立つ、呼吸困難、運動困難、舌の乾燥、など...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...まず実証的研究の分野での仕事が目立つ...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...それでも彼の顔の特徴は昔と変らず目立つものであった...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...最初の徴候は目立つものではあるが...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...黄色のハンカチーフが目立つヂツト見たら逃げ出してしまつた...
三岸好太郎 「上海の絵本」
...彼の最も目立つた特徴は...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...ひときわ目立つ生薬(きぐすり)問屋がある...
吉川英治 「新・水滸伝」
...だからこれほど目立つ記録さえも孔子の死に関するものとは見られなかったのである...
和辻哲郎 「孔子」
...それが著しく目立つのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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