...肉屋の馬店(みせ)などが皮切りで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...解散真(ま)ぎわに例の饒舌家が五十法(フラン)のチップをはずんだのを皮切りにみんな真似して五十法ずつ親分へ献上して行ったくらいだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...僕は皮切りをしたのだから後は知らないと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...水泳などは鎌倉の三日を皮切りにして...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...また私にとっては切腹の皮切りであった「黒い眼と茶色の目」が血が滴り姿で出雲町から尾張町までのこ/\煉瓦の通を引越して行くなども異な気がします...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...白井喬二の「神変呉越草紙」などといふ大衆文学の皮切りの作品を出したし...
直木三十五 「貧乏一期、二期、三期」
...まだそうも言い出し兼ねている時に市川が皮切りをしたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...一度皮切りをやると...
夏目漱石 「坑夫」
...私の家でやったのを皮切りに...
野村胡堂 「胡堂百話」
...円本のゾッキを扱う皮切り...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...これは別として東京では九段の招魂社が皮切り...
山本笑月 「明治世相百話」
...まず皮切りが大岡さんの義太夫...
山本笑月 「明治世相百話」
...清花の両人が皮切りともいう...
山本笑月 「明治世相百話」
...……ところでその無言の所作が、開幕の皮切りに、大衆に投げかけた疑問というのは『私は誰の児(こ)か』という質問であった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...事によると今度が皮切りかも知れんて……」「人間レコード……人間レコード……」「ウム」支那人風の巨漢(おおおとこ)は唖然となっている相手の顔を見下して大笑した...
夢野久作 「人間レコード」
...……もっとも友吉おやじがその筋の手にかかったのはこの時が皮切りだったから...
夢野久作 「爆弾太平記」
...家族づれの嵐山の花見を皮切りにして...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...四 河内飯盛地方の開拓この事件は畿内における急激な教勢拡張の皮切りであって...
和辻哲郎 「鎖国」
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