...出て来たのじゃないか」衆人のなかから誰かがそういい放ったのを皮切りに...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...談話(はなし)の皮切りとなり...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...スープを掬(すく)いながら皮切りをした...
谷崎潤一郎 「細雪」
...白井喬二の「神変呉越草紙」などといふ大衆文学の皮切りの作品を出したし...
直木三十五 「貧乏一期、二期、三期」
...領内を追われたのを皮切りとして...
中里介山 「大菩薩峠」
...一度皮切りをやると...
夏目漱石 「坑夫」
...私の家でやったのを皮切りに...
野村胡堂 「胡堂百話」
...石井平四郎の倅を皮切りに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これを皮切りに展開されたと言ってもよかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この位な皮切りをした方が...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...攘夷祈願のための加茂(かも)行幸(三月)を皮切りに石清水(いわしみず)行幸(四月)...
服部之総 「尊攘戦略史」
...父が皮切りに始めました...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...妻吉は全快後事件の発祥地たる堀江の賑江亭という寄席へ演したのを皮切りに...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...これは別として東京では九段の招魂社が皮切り...
山本笑月 「明治世相百話」
...……ところでその無言の所作が、開幕の皮切りに、大衆に投げかけた疑問というのは『私は誰の児(こ)か』という質問であった...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...事によると今度が皮切りかも知れんて……」「人間レコード……人間レコード……」「ウム」支那人風の巨漢(おおおとこ)は唖然となっている相手の顔を見下して大笑した...
夢野久作 「人間レコード」
...「……後のは、参議殿じゃった」「日野参議資朝卿も、捕われてか」「日野と日野、揃いも揃うて」「次には、誰が曳かれるやら」何かは知らず、これを皮切りに、果てない余波もあるのではないかと、街は底知れぬ恐怖をたたえた...
吉川英治 「私本太平記」
...家族づれの嵐山の花見を皮切りにして...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
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