...江戸へ行つて皆の衆を見返つて遣らうといふ気は無いか...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...ではさようなら、皆の衆、さようなら、大事な愛(いと)しい皆の衆!」彼は皆の者を祝福して、一同に丁寧に会釈した...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...だが皆の衆、俺は愉快だ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...俺(おれ)は大通りからきたんだが、皆の衆、もう熱くなってるぜ、水玉が飛んでるぜ、煮えてるぜ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...世にいう、待味方の陣備えとは、これじゃ、皆の衆...
直木三十五 「南国太平記」
...「さあ、皆の衆、俺は御存じの通り長者町の十八文だ、今度、皆の衆が貧窮組をこしらえたというのは近頃よい心がけで俺も感心した、俺に沙汰無しで拵えたことがちっとばかり不足といえば不足だが、それは感心と差引いて埋合せておく...
中里介山 「大菩薩峠」
...それでは皆の衆」「ハッ」十幾人のお腰元...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...皆の衆」平次の言葉は唐突で効果的でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「皆の衆、騒ぐことはない、主人も花嫁も無事だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...『おい、皆の衆、ずいぶん沢山つめこまれているじゃないか! いったい君たちは何をして一生を過ごしてきたんだね? どうして生計(くらし)を立ててきたんだね?』この時、ふと彼の眼は或る一つの名前の上にとまった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「皆の衆といつしよに一杯やるだよ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...それでもお前や皆の衆の慰みになるちふことなら...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...「皆の衆、これあ又、どうしたことだね!」と、蒸溜人(こして)が口をはさんだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...皆の衆!(と思わず庭場へとび出して...
三好十郎 「樹氷」
...「……皆の衆……皆の衆すみまっせん...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...すみません……と……」「皆の衆……その皆の衆というのは山窩の連中に云うた言(こと)じゃろう……表の群集の中に怪しい者は居らんじゃったか...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
...「――だが、皆の衆...
吉川英治 「親鸞」
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