...彼女は感情をしっかりと発露する人だ...
...緊張している時には、表情や動作に発露することがある...
...彼の顔には何も感情が発露されていなかった...
...その作品には、作者の個性がよく発露されている...
...病気の可能性を診断するためには、患者が発露する症状を詳しく聞く必要がある...
...人格の自然の発露で...
高神覚昇 「般若心経講義」
...予想以上の親しみを発露する...
種田山頭火 「其中日記」
...人間性のいたましい発露がある...
種田山頭火 「故郷〔扉の言葉〕」
...名誉ある孤立を守って地味な仕事をこつこつと続けてゆくのがささやかながら僕の愛国心の発露だと思っている...
知里真志保 「『愛国心』私はこう思う」
...昆虫(こんちゅう)や鳥獣でない二十世紀の科学的文明国民の愛国心の発露にはもう少しちがった...
寺田寅彦 「天災と国防」
...その感性が主体的な能動性の発露面・出入口・の役割を担うのだ...
戸坂潤 「科学的精神とは何か」
...止むに止まれぬ心情の発露を吹き込むのだ...
豊島与志雄 「偶像に就ての雑感」
...おのずからに発露してくる一つの志向がある...
豊島与志雄 「「草野心平詩集」解説」
...自分を発露することが幸福であり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それから残された遺族等のしのばんとしてしのぶあたわざる人情の発露である...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...真心を現して発露啼泣(ほつろていきゅう)していた...
中里介山 「法然行伝」
...その最も偉大な発露(はつろ)なのである...
久生十蘭 「キャラコさん」
...女ののびのびとした自然性の発露はある絆をうけて...
宮本百合子 「新しい船出」
...みだす力としてより整える力として発露して...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...もっと異った人間と歴史の他の積極面で発露することもあるのではなかろうか...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...そのことでは私は自分の最大の貪慾と勤勉とを発露させます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まちがいもない発露である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...最も実際的な探偵趣味の発露であり...
夢野久作 「甲賀三郎氏に答う」
便利!手書き漢字入力検索