...けちな事にも頭を痛めるんだ...
有島武郎 「かんかん虫」
...路傍の石によろよろと咲く小白花はすなわち霜に痛める山菊である...
伊藤左千夫 「白菊」
...頭を痛めるのみでどうすることもできなかった...
田中貢太郎 「風呂供養の話」
...私がもっとも心を痛めるのは...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...ひそかに弱い心臓を痛めるのであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...痛める所あるがごとくいささか眉(まゆ)をひそめつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...そしてよくお前の心を痛めるようなことを云ったりしたりする...
豊島与志雄 「二つの途」
...人の心を痛めるような結果になりはしないかと...
中里介山 「大菩薩峠」
...平次の神經を痛める程の事件でもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平次の神経を痛める程の事件でもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...古い悪事を想起する事で心を痛めるようにもなった...
松永延造 「職工と微笑」
...首の骨や腰の骨を痛める恐れがある...
三好十郎 「恐怖の季節」
......
室生犀星 「抒情小曲集」
...若(も)し愛してゐる妻の神経を痛めるやうな事が生ずると知つたら...
森鴎外 「魔睡」
...筑波根の上を環(めぐ)れる夕暮や雪と輝く薄衣(うすぎぬ)に痛める胸はおほひしか朧氣(おぼろげ)ならぬわが墓の影こそ見たれ野べにして雲捲上(まきあぐ)る白龍(はくりう)の角も割くべき太刀佩きて鹿鳴(かな)く山べに駒を馳せ征矢鳴らしゝは夢なるかわれかの際(きは)に辛うじて魂...
横瀬夜雨 「花守」
...彼は一番自分の胸を痛める辰子の傷ついた肉體を自分の胸に突きつけて考へた...
横光利一 「悲しみの代價」
...父の為俊卿も心を痛めること一通(ひととお)りでない...
吉川英治 「剣難女難」
...そして間々(まま)足を痛める...
若山牧水 「樹木とその葉」
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