...けちな事にも頭を痛めるんだ...
有島武郎 「かんかん虫」
...路傍の石によろよろと咲く小白花はすなわち霜に痛める山菊である...
伊藤左千夫 「白菊」
...勝手な音を無茶苦茶に衝突させ合ったのではいたずらに耳を痛めるだけであろう...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...私がもっとも心を痛めるのは...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「グローリア・スコット号」
...吉を痛める訳にゃあ行かねえ――余計なことをして...
直木三十五 「南国太平記」
...御坊」事毎に神経を痛めるのは...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...平次の神經を痛める程の事件でもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あなたの心を痛めるつもりはありませんし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...後には頭の痛む時などかへつて頭を痛める料(しろ)になる...
正岡子規 「病牀六尺」
...活動写真をやらして見ようかとの友達の親切なる慰めはかへつて聞くさへも頭を痛めるやうになつた...
正岡子規 「病牀六尺」
...古い悪事を想起する事で心を痛めるようにもなった...
松永延造 「職工と微笑」
...首の骨や腰の骨を痛める恐れがある...
三好十郎 「恐怖の季節」
...體を痛めるやうなことはあるまいと存じます...
森鴎外 「高瀬舟」
...且つ杖(つえ)の下痛める体も無く...
柳田国男 「山の人生」
...そこを絶えず事実と時計の差を計っていたりしては疲れた頭を一層痛めるばかりで面倒だった...
横光利一 「旅愁」
...父の為俊卿も心を痛めること一通(ひととお)りでない...
吉川英治 「剣難女難」
...後腹(あとばら)を痛めるほど...
吉川英治 「治郎吉格子」
...そして間々(まま)足を痛める...
若山牧水 「樹木とその葉」
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