...礼之進の痘痕(あばた)は砕けた...
泉鏡花 「婦系図」
...痘痕の極印を打った...
泉鏡花 「婦系図」
...ただ創痕(きずあと)の深さが...
海野十三 「電気看板の神経」
...われはたゞ一種異樣の感にうたれ、われ我を忘れて枯坐しけるに、雨脚はやう/\我に遠ざかりて、軒より直下する點滴、水晶簾を下して、雨の名殘をとゞめ、空は早くも瑠璃をみがきて、一痕の凉月、御嶽の上にさやかなり...
大町桂月 「八鹽のいでゆ」
...煉瓦の表面には引つ掻いた痕が付いて居て...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...それに針や線香でつついたいたずらの痕跡を印したものである...
寺田寅彦 「追憶の冬夜」
...神が仁慈をきざんだその顔の上に勇武をきざみつけてる大きな傷痕(きずあと)をながめた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...三造の右の眼の縁に残っている傷痕をみつけて...
中島敦 「斗南先生」
...しばらくその痕(あと)を眺めていたが...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...斑(はん)々たる血の痕...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...また薄痘痕(うすあばた)のもある...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...この痕跡は今日でも諸国の地名に残っている...
柳田國男 「地名の研究」
...顔面には何等苦悶の痕(あと)なく...
夢野久作 「暗黒公使」
...頸部(くび)の周囲(まわり)には歴然たる索溝(ストラングマルク)――絞殺の痕跡を止めたまま……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...しかも欄干には傷痕(きずあと)も残さなかった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...弦之丞はまだ右腕の銃痕(じゅうこん)がまったく癒(い)えていないし...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...すらすらと霜の土橋に足痕(あしあと)をのこして...
吉川英治 「八寒道中」
...フリーボーンはパプア及びポリネシアのとある果てしなく古い伝説群と暗黒にも符合する表象の痕跡を見出した...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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