...畢竟、これが最善の選択肢だと思います...
...彼女は畢竟若いので、まだ経験不足です...
...結婚を考えると、畢竟お金も大切な要素です...
...商談は畢竟成立しなかったが、次に期待しましょう...
...彼の発言は畢竟正しいと思われます...
...列強の支那に対する態度は畢竟この蝸牛に対する蛍の態度と選ぶ所はない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...三重子は畢竟(ひっきょう)不良少女である...
芥川龍之介 「早春」
...昨年七八月頃までは増税せず募債せずと宣言し居りしを今になつて増税案を提出したるは不信義なりとの決議案の骨子に對し今や内外の經濟共通となれる時代に際しては世界經濟市場の景況を基本として財政の計畫も亦之に準ぜざるべからざるを以て到底一二年の未來をも豫想する能はず畢竟増税を非とするは道理なきものなりと撃卓勵聲して降壇したる態度は意氣甚だ軒昂...
石川啄木 「雲間寸觀」
...畢竟は論理で勝ちを制したのである...
丘浅次郎 「固形の論理」
...畢竟(つまり)人間(にんげん)は棺桶(くわんをけ)に打込(うちこ)まれて...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...これは畢竟主人が小僧店員の虐待にほかならぬ...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...日常常識として結構であるかもしれぬが畢竟(ひっきょう)は絵で見た景色と同様で本当の知識ではない...
寺田寅彦 「科学上における権威の価値と弊害」
...そしてこれは間接には畢竟(ひっきょう)新しい何物をも包んでいない事を暗示するのである...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...俳句の精神というのも畢竟(ひっきょう)はこの特異な自然観の詩的表現以外の何物でもあり得ないかと思われて来る...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...畢竟(ひっきょう)これら現象の物質的解説によって...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...温かい女の情味も畢竟(ひっきょう)...
中里介山 「大菩薩峠」
...畢竟(ひっきょう)その学問の実に遠くして日用の間に合わぬ証拠なり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...畢竟人の罪に非ず...
福沢諭吉 「新女大学」
...畢竟(ひっきょう)は苦しまぎれの小言(こごと)と見るが穏当であらう...
正岡子規 「病牀六尺」
...正成が重ねて『畢竟(ひっきょう)するところ如何』と問うや僧は喝(かつ)と叫んだ...
山本周五郎 「新潮記」
...畢竟(ひっきょう)...
吉川英治 「新書太閤記」
...畢竟(ひっきょう)するに...
吉川英治 「新書太閤記」
...それは畢竟、世界大に拡がった眼界と、自国にのみ閉鎖された眼界との相違なのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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