...男一匹、泣きながら書きました...
太宰治 「冬の花火」
...身を任せる――言句(ごんく)は絶え果てた……男一匹がこの女のためにさんざんに翻弄(ほんろう)されていたのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...立派な男一匹でいらっしゃるから...
中里介山 「大菩薩峠」
...男一匹がこの場に於て...
中里介山 「大菩薩峠」
...信濃丸(しなのまる)船中にて新渡戸稲造(にとべいなぞう)第一章 男一匹神と獣類の間に立つ人外国語では人という名詞(めいし)をただちに男(おとこ)に代用するが...
新渡戸稲造 「自警録」
...こんにちの男一匹は長兵衛そのままを写して可(か)なりとは思わぬ...
新渡戸稲造 「自警録」
...勇は男一匹たるの要素人にまけ己(おの)れにかちて我(が)を立てず義理を立つるが男伊達(だて)なりの一首まことに深重(しんちょう)の味がある...
新渡戸稲造 「自警録」
...男一匹として女子に優(まさ)るの理由を失うにいたる...
新渡戸稲造 「自警録」
...かくなればもはや男一匹などいうことは決して男子の誇りの言葉でなくなる...
新渡戸稲造 「自警録」
...人前でこそ男一匹らしい口をきくが...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...あっしも男一匹さ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...男一匹どう転んだって大したことはないと肚を作ってからでなきゃ駄目だ...
原民喜 「馬頭観世音」
...わたしだって男一匹だ...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「破落戸の昇天」
...男一匹の真価は勇気にある...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...男一匹が発狂するまで飜弄されるような事が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...男一匹になれねえという者は...
吉川英治 「剣難女難」
...「美髯公(びぜんこう)! あなたほどな男一匹が...
吉川英治 「新・水滸伝」
...男一匹の運勢の邪魔だてをしに来たんだろう!』という...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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