...何とも確かな事は申し上げる訳に参りませんが...
芥川龍之介 「邪宗門」
...御自分たちのはうから将軍家をお遊びにお誘ひ申し上げる事さへあるやうになりました...
太宰治 「右大臣実朝」
...今ここであのときの様子を詳しく申し上げることにしましょう...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...いつも人手を借らずにお世話を申し上げる寵愛(ちょうあい)のお君が...
中里介山 「大菩薩峠」
...そりゃそうだろう」「もとの起りからそれを申し上げると...
中里介山 「大菩薩峠」
...再三申し上げる通り...
中里介山 「大菩薩峠」
...さいぜん申し上げる通りの用心堅固...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのほうが御為だからと申し上げるまでです」こうなると敬太郎も行きがかり上そうですかと云って引込(ひっこ)む訳に行かなくなった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...なおしばらくでもそばでお愛し申し上げるような時間が許されたものであれば...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...申し上げることができません」身体(からだ)を慄(ふる)わせて言う老女の様子に真剣味が見えて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「何とも申し上げることはございません...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...も一つつき込んで申し上げることにお許しがあるならば...
室生犀星 「津の国人」
...「お奉行様には子供が物を申し上げることはできない...
森鴎外 「最後の一句」
...親馬鹿式の有頂天にまで高まって行った事はお話し申し上げる迄も御座いますまい...
夢野久作 「霊感!」
...「愚見を申し上げるよりも...
吉川英治 「三国志」
...いつもそれを申し上げるのだが...
吉川英治 「私本太平記」
...いずれ兄と村尾さんからも何か申し上げることと存じますが……...
蘭郁二郎 「宇宙爆撃」
...」「それを申し上げる前に...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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