例文・使い方一覧でみる「生立ち」の意味

...美妙の生立ちには一貫した一条の悲劇的径路があったように聞いている...
内田魯庵「美妙斎美妙」

...私の赤貧の生立ちと比較して軽く形容しているのだと解して... 私の赤貧の生立ちと比較して軽く形容しているのだと解しての読み方
太宰治「風の便り」

...それから各回の競馬に出場する光栄ある馬族の生立ち... それから各回の競馬に出場する光栄ある馬族の生立ちの読み方
谷譲次「踊る地平線」

...牛の生立ち・日常生活・その行状（カンダクト）等を記述して余すところない... 牛の生立ち・日常生活・その行状等を記述して余すところないの読み方
谷譲次「踊る地平線」

...父母共に健全で、家道もさう貧しくなかつたので、素直に生立ち、素直に考へ、素直に世間を見ることが出来た...
田山録弥「脱却の工夫」

...寧ろ西洋の学問の生立ちをじつくり考へて見る方が近道かも知れないのである...
時枝誠記「国語学と国語教育」

...お銀の生立ち、前生涯（ぜんしょうがい）、家柄、その周囲の人たち――そんなことは、自分の祖先のことすら聞こうとしたことのない笹村には、一顧の価値すらなかった... お銀の生立ち、前生涯、家柄、その周囲の人たち――そんなことは、自分の祖先のことすら聞こうとしたことのない笹村には、一顧の価値すらなかったの読み方
徳田秋声「黴」

...」笹村はお銀の生立ちについて... 」笹村はお銀の生立ちについての読み方
徳田秋声「黴」

...この女の生立ちと経歴とを語って余りあるものの如くに思われた... この女の生立ちと経歴とを語って余りあるものの如くに思われたの読み方
永井荷風「申訳」

...やっぱり生立ちからの友達は友達――そんな評判には触れずに... やっぱり生立ちからの友達は友達――そんな評判には触れずにの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...郁太郎さんの生立ちもよくわかりました... 郁太郎さんの生立ちもよくわかりましたの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...また生立ちからしても... また生立ちからしてもの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...彼の著作は一種の生立ちの記ですが... 彼の著作は一種の生立ちの記ですがの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...一生立ち直れなかったでしょう... 一生立ち直れなかったでしょうの読み方
フレッド・Ｍ・ホワイト　Fred M. White 奥増夫訳「鉄面皮」

...ゆえに一旦（いったん）の高浜が小松など生立ちまずは崩れぬものときまれば... ゆえに一旦の高浜が小松など生立ちまずは崩れぬものときまればの読み方
柳田國男「地名の研究」

...お繁はその生立ちのため... お繁はその生立ちのための読み方
山本周五郎「青べか物語」

...……お武家さまの生立ちは厳しいものと伺っていましたけれど... ……お武家さまの生立ちは厳しいものと伺っていましたけれどの読み方
山本周五郎「新潮記」

...年来の武蔵の生立ちや行状など悪（あ）しざまに書いて... 年来の武蔵の生立ちや行状など悪しざまに書いての読み方
吉川英治「宮本武蔵」

「生立ち」の読みかた