...此一生が先生自身にとつて極めて生き甲斐あるものなりと歌つて居られるのである...
會津八一 「趣味の向上」
...乞食の名誉をもって死ぬかもしれない」仕事に従事する人達の真に高価な「生き甲斐」というようなものが本当に解るような気がした...
伊藤野枝 「転機」
...これじゃ何処に生き甲斐があるというんだ」「オイ頼むから...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...私の生き甲斐(がい)の...
太宰治 「斜陽」
...心底に生き甲斐(がい)を感じて出発したのです...
太宰治 「新ハムレット」
...自分が、まだ、ひとに可愛がられる資格があると自惚れることの出来る間は、生き甲斐もあり、この世も楽しい...
太宰治 「ろまん燈籠」
...生き甲斐のある一日として思ひ出の種にし得るかどうか...
葉山嘉樹 「氷雨」
...生き甲斐を見いだす...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...思想家たる彼はこのとき最も生き甲斐を感ずるであろう...
三木清 「危機における理論的意識」
...生き甲斐を与えその日その日を充実させて呉れたもの...
山本周五郎 「菊屋敷」
...おれはまえよりも生き甲斐を鮮やかに感じだしている」「……早水さんはまったく人が違ってきた」「たしかに」と秀之進は云った...
山本周五郎 「新潮記」
...だから伊緒はかえって生き甲斐(がい)をさえ感じた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...これで生き甲斐(がい)があるのでしょうか」弥生は縫う手を休めてびっくりしたように妹の顔を見た...
山本周五郎 「日本婦道記」
...良心的に生き甲斐を感じなくなっているのだ...
夢野久作 「探偵小説の真使命」
...冒険なくしては生き甲斐を感じないのだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...何の生き甲斐(がい)もない退屈な中に退化し自滅し去らねばならないでしょう...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...この期(ご)になってなんの生き甲斐(がい)があろう...
吉川英治 「神州天馬侠」
...強烈な物質外の生き甲斐も...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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