...太古においてもっとも甚だしい罪悪とされたものは農業妨害の罪で...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...文化人の奥地への遁入甚だしいため...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...批判的要素の欠乏が甚だしい...
豊島与志雄 「文学の曇天」
...日本の歴史的風俗に於ては甚だしい知識不足を暴露しているのである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...この特異な文化は、甚だしい封建性、我の自覚の徹底的な欠陥など、いろいろ未開民族に特有な属性をもっていた...
中谷宇吉郎 「日本のこころ」
...世俗の臆見ほど誤謬の甚だしいものはない...
萩原朔太郎 「青猫」
...この困難は一層甚だしい...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...要するに春の七種として今世間一般にいっている唇形科のホトケノザを用うるは極めて非でこれは誤認の甚だしいものである...
牧野富太郎 「植物記」
...とても間違いの甚だしいものである...
牧野富太郎 「植物記」
...斯くも骨董品化した甚だしい騰貴を来たしたのである...
宮武外骨 「骨董品化した古珍書」
...甚だしい客になると...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...繍そのものの質を弁えぬも甚だしい...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...二年飼ったがいかにも臭気甚だしいので持て余し...
山本笑月 「明治世相百話」
...もとより逆の甚だしいものです...
吉川英治 「三国志」
...輸送の不便は甚だしいし...
吉川英治 「三国志」
...魏軍は勢いに乗ることいよいよ甚だしい...
吉川英治 「三国志」
...甚だしい時はないと云われていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...甚だしいばあいは...
吉川英治 「平の将門」
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