...その甚だしい夢中になり方とは...
芥川龍之介 「地獄變」
...蕪村の小説的構想などを前人未発のやうに賞揚するのは甚だしい片手落ちの批判である...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...実に寃罪も甚だしいことでございます」かくて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...最近はまた窮乏の甚だしいのを見かねて...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...粗い模型では実物との差が甚だしい故少しく丁寧に吟味すると忽ち勘定が合はなく成るが...
丘浅次郎 「固形の論理」
...日常の生活に甚だしい不自由を感ずるに至つたからである...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...ことに東京でこの傾向が甚だしいのです...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...中でも甚だしいのは戰國策で...
内藤湖南 「支那目録學」
...それぞれ甚だしい水害があったことが報じられている...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...その頭脳のあたりは甚だしい陰影になつてゐた...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...同一の原因と――と彼は云う――並びに甚だしい飢饉とにより...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この男は悋気(りんき)甚だしいから...
南方熊楠 「十二支考」
...すこしも行末のことに愁(うれ)いをもたずにいることが甚だしい間ちがいではなかろうかと...
室生犀星 「津の国人」
...構成や殊に甚だしいのは表現技術に於てもそれが強要される様な場合...
山中貞雄 「気まま者の日記」
...それからはいろいろな書籍の蒐集には甚だしい困難が伴ってくるとともに...
山本実彦 「十五年」
...あまり甚だしいのでギョッとするようなのも珍らしくない...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...甚だしいのになると...
夢野久作 「鼻の表現」
...無知無節操の甚だしいものと...
吉川英治 「黒田如水」
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